松藤藍夢がW杯初の表彰台3位「うれしい7割、悔しい3割」スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦

2023年04月22日 20:50

スポーツクライミング

松藤藍夢がW杯初の表彰台3位「うれしい7割、悔しい3割」スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦
<スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦>W杯で初の表彰台となる3位に入り、声援に手を振る松藤藍夢 Photo By スポニチ
 【スポーツクライミングW杯ボルダー第1戦第2日 ( 2023年4月22日    東京・エスフォルタアリーナ八王子 )】 女子の準決勝、決勝が行われ、日本勢で唯一決勝に進出した松藤藍夢(あのん、19=日大)がW杯で自身初の表彰台となる3位に入った。2週間前の複合ジャパンカップ(JC)では2位に入り、8月の世界選手権(スイス)代表入りを決めたばかり。新鋭が来年のパリ五輪へ着々と力を付けている。

 6人による決勝は課題の難度がグッと上がり、一つも完登できなかった松藤。しかし3ゾーンで並んだ3人の中で最もトライ数が少なかったため3位に食い込み、「一つも完登できずに悔しいが、初の表彰台はうれしい気持ちでいっぱい。割合的にはうれしいが7割、悔しいが3割」と柔和な笑みを浮かべた。

 2完登で4位通過した準決勝は「課題のタイプが合っていた」というが、決勝は「タイプが合わず、トップ選手との差があると感じた」。それでも完登者が1人だった第3課題は2トライ目でゾーンを獲得したことで、3ゾーンで並んだ他の2人との明暗を分けることに。「少ないトライで(ゾーン獲得を)できた」と振り返った。

 昨年4月にW杯デビューを果たしたが、大会前に腰を痛め、49位と振るわなかった。この1年間は「その分、トレーニングをした」と体全体の筋力アップに着手。「上半身と下半身のつながりがまだ良くない」と発展途上だが、成果が結果に結び付きつつある。複合JCに続く好成績で、「凄く順調過ぎて怖い」と松藤。メダル獲得でパリ五輪代表に内定する4カ月後の世界選手権へ、「不安だけど、今後も成績を出していきたい」と静かに闘志を燃やした。

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