時疾風が正代に2勝8敗 新十両場所へ「感覚はつかめている」幕内との合同稽古で自信「2桁勝ちたい」

2023年05月05日 17:30

相撲

時疾風が正代に2勝8敗 新十両場所へ「感覚はつかめている」幕内との合同稽古で自信「2桁勝ちたい」
三段目の土佐清水(左)と申し合い稽古を行う時疾風(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 新十両で大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)に臨む時疾風(26)が5日、東京都墨田区の時津風部屋で小結・正代(31)らと計16番の申し合い稽古を行った。
 まず幕下以下の申し合いから参加し、幕下・吉井(19)や三段目・時乃平(24)ら5人を相手に5勝1敗。その後、正代と10番取って得意の左四つ右上手からの攻めも見せて2勝8敗だった。

 この日は同部屋のみの稽古だったが、ここ数日は大勢の関取衆が出稽古に訪れており、高安(33=田子ノ浦部屋)や翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)ら幕内上位の実力者とも稽古を重ねてきた。「強い人ばかり来ているので良い稽古できていると思います」と充実感。初めて十両の土俵で15日間戦う夏場所へ向け「圧力も全然違いますけど感覚はつかめているかな」と手応えを口にした。

 宮城県出身の関取誕生は五城楼(現・浜風親方)以来28年ぶり。春場所後に地元に帰った時には盛大な歓迎を受け「こんなに?ってぐらいみんな喜んでくれて凄かった」と驚いた。宮城県は五城楼が十両から陥落した05年以降18年間も関取不在が続いていたため「相撲でこんなに盛り上がることはなかった」という。自らが地元を盛り上げる大役を担い「信じられないですね」と感慨深げだった。

 地元からの応援を感じ「うれしいけど、負けられないって気持ちもあります。それをプレッシャーに感じず力に変えられたらなと思います」と期待に応えることを誓った。関取として臨む夏場所は、化粧まわしを締めての土俵入りなど初めての経験が待っている。「ドキドキ、ワクワク、いろんな気持ちが混じってますね。楽しみでもあります」と胸を高鳴らせた。「1場所で(幕下に)落ちたら笑えないのでとりあえず勝ち越しを目指して」と最低限の目標を掲げた後に「2桁勝ちたい」とさらなる活躍を見据えた。

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