恐竜好きの20歳 宮沢美咲が単独首位発進 メジャー初出場初Vへガブリと食らいつく!

2023年05月05日 04:45

ゴルフ

恐竜好きの20歳 宮沢美咲が単独首位発進 メジャー初出場初Vへガブリと食らいつく!
12番でティーショットを放つ宮沢美咲(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日 ( 2023年5月4日    茨城県 茨城GC西C=6780ヤード、パー72 )】 今季国内メジャー初戦が開幕し、レギュラーツアー本格参戦1年目の宮沢美咲(20=大倉)が4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーで単独首位発進した。樋口久子(68年)、畑岡奈紗(16年)に続く史上3人目の国内メジャー初出場初優勝を目指す。1打差の2位には吉田優利(23=エプソン)ら3選手。会場には初日としてはツアー史上2番目となる1万2001人の観客が詰めかけた。
 事件が起きた。この日の朝、宮沢の携帯に通知が入っていた。「恐竜が逃げ出しちゃって…」。恐竜世界のサバイバルゲーム「ARK」のこと。これが初のメジャーで戦うモチベーションになる。「頑張っていい成績で上がって気分よくゲームをしよう」と、より一層の気合が入った。そして、70で自身初の首位発進を決めたのだった。

 「うれしい。初のメジャーで朝から緊張したけれど、2アンダーで上がれて良かった」

 ゲーム好きの宮沢が今ハマっているのが「ARK」。幼少期から恐竜好きで博物館に足を運ぶほど。推しはスピノサウルス。その恐竜のゲームが本格参戦1年目のレギュラーツアーを戦う癒やしになっている。前夜は早朝スタートに備えて「サラッと」しただけ。すると寝ている間に数頭が脱走し、勝手に戦っていた。「事件が発生してた。やられて少なくなっちゃった」。逆にそれがパワーになって好スコア。夜は気分よくプレーできる。

 北海道出身の20歳は、昨季下部ツアー賞金ランク2位の資格で今季前半戦出場権を獲得した。オフは地元では冬に練習できないショートゲームを強化するため、鹿児島と沖縄で合宿。イーブンで迎えた15番でピン奥3メートルを沈め、17番では78ヤードを1・5メートルに寄せてスコアを伸ばした。アンダーパーがわずか4人の難セッティングを攻略し、「それが生かせた」。1万人超の観客の声援も力になった。

 「今日みたいなプレーができたらいい。攻めすぎず、守りすぎずの感じでいけたら」と宮沢。国内最高峰のタイトルを争う戦いをサバイブし、日本人史上3人目のメジャー初出場初制覇となるか。

 ◇宮沢 美咲(みやざわ・みさき)2002年(平14)9月13日生まれ、北海道千歳市出身の20歳。青森山田高札幌校卒。7歳でゴルフを始め、21年11月にプロテスト合格。昨年9月に下部ツアー、SkyレディースABC杯で優勝。賞金ランク2位の資格で今季レギュラーツアー前半戦出場権を獲得した。好きな生き物は鳥と恐竜。優勝すれば02年度生まれでは岩井明愛、岩井千怜に続く3人目となる。1メートル60、60キロ。

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