鬼門階級で代表2人が3回戦敗退の悪夢 増地監督「想像もしていなかった」柔道世界選手権
2023年05月11日 00:11
柔道
一方、東京五輪後に左膝手術を受け、復帰した昨年は国内外の3大会優勝と復活を遂げた高市も、長身のオランダ選手に「思い切り行った」という得意の内股を透かされて技ありを奪われると、取り返せずに優勢負け。「技術不足。これでは話にならない。チャレンジャー精神でいこうと思って闘ったが、情けない」と表情を失った。
混とんとしてきたパリ五輪代表争いだが、増地監督は「わずかに堀川が1番手だが、高市と横並びに近い」と語った。階級によっては今年6月にも五輪代表が決まるが、全日本柔道連盟の強化委員会では、遅くても年内に全階級の代表を決める方針を示している。リミットまで残り7カ月。2人は心身の疲れを癒やす時間もなく、12月のグランドスラム東京大会まで代表争いを続けることになる。
同階級は五輪でも女子7階級で2大会連続でメダルのない唯一の階級。増地監督が就任後初めて迎えた17年の世界選手権では、有望選手がおらずに代表派遣を見送った。強化や若手の発掘が急務だったが、堀川が台頭し、高市も復活して迎えたパリ五輪前年の今大会。期待された金メダルはおろか、メダルに遠く及ばない早期敗退の共倒れとなり、再び大きな課題を突きつけられた。
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