八村塁らを育てたバスケットボール界の名将・佐藤久夫さんが死去　73歳　仙台大明成高校監督

2023年06月08日 17:12

バスケット

　バスケットボールの強豪・仙台大明成高校が8日、スポニチの取材に応え、高校バスケットボール界の名将で、NBAレイカーズ・八村塁らを育てた佐藤久夫さんが死去したことが分かった。73歳だった。6月11日に通夜、同12日に葬儀が仙台市内の斎場で営まれる予定。

　佐藤さんはこれまでに八村塁をはじめ、弟の八村阿蓮（群馬）、安藤誓哉（島根）ら数多くの名選手を育てた。

　2019年に八村が日本人初のNBAドラフト1巡指名を受けた際に、吉報に涙を流し「まさか9位とは…彼は（バスケ部の）9回生だからちょうど良いのかな。一緒に戦った3年間を名誉に思う」と喜びを語っていた。

　佐藤さんは1949年（昭24）10月18日生まれ、宮城県出身。仙台高校を経て日本体育大学を卒業後、教員として宮城県内公立高校で女子を11年指導。泉松陵高校で3年男子を指導したのち母校・仙台高校へ赴任。16年間の仙台高校在任中の成績は、インターハイ準優勝1回、3位4回、ウインターカップ優勝2回、準優勝1回、3位5回、国体少年男子ヘッドコーチとして優勝1回、3位2回、男子Jr.日本代表ヘッドコーチ8年、コーチ4年。退職後、日本協会強化本部選任コーチ。ヤングメン日本代表コーチ、ユニバーシアードヘッドコーチ、日本代表コーチを歴任した。2005年に「私立明成高等学校」に男子バスケットボール部が創部すると共に監督に就任。創部5年目でウインターカップ優勝に導くと、その後もウインターカップ優勝4回、インターハイ優勝1回、準優勝3回と屈指の強豪校に育て上げた。