【日大の会見分析】識者から厳しい採点 最大の問題は印象悪化させた「対応とスピード」

2023年08月10日 17:25

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【日大の会見分析】識者から厳しい採点 最大の問題は印象悪化させた「対応とスピード」
日大会見を分析したチャート Photo By スポニチ
 相次ぐ大学スポーツの薬物事件。林真理子理事長らが8日に会見した日大も新たな矛盾点や疑惑が出ている中、会見自体が有効なものだったかということを振り返った識者からは、厳しい採点が下った。
 企業の危機管理などを手がける「エイレックス」の江良俊郎代表は、「林理事長らに情報が上がっていなかったことや、風通しの悪さなど組織のガバナンスがそもそも出来ていない。それは会見でどう取り繕っても見えてしまう」と指摘した。

 会見では林氏が把握していないことも多く「その件は沢田(康広)副学長から」と“パス”を連発。「ご本人は否定されていましたが、お飾り的な印象を露呈した」と分析。ガバナンスの不備は「個人の状況把握」という情報共有の甘さが「会見に出ていた」とした。

 最も問題なのは騒動への「対応とスピード」。薬物問題への対応や、警察への大麻細片の提出、会見までの日数に時間がかかっており「それについて納得する説明も出来ていない。それが会見全体の印象を悪くしている」とした。

 また、会見の手法として、「経緯の説明」は資料配付ではなく出席者の読み上げ。これにより状況の整理がされず「会見が長くなった。2時間以上も話しているとボロは出ます」と、準備にも問題点を挙げた。

 一方で、出席者の表情や言葉は「沢田康広副学長の言い方がきつかった部分などもあったが、過去にはもっと見る人を不快にさせるような態度の会見もさまざまあった。それに比べれば、そこまでではない」と及第点とした。

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