20歳の神谷そらが大会&自己新の61で3打差2位に急浮上「おそろしいです(笑い)」

2023年08月12日 16:21

ゴルフ

20歳の神谷そらが大会&自己新の61で3打差2位に急浮上「おそろしいです(笑い)」
神谷そら Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー NEC軽井沢72 第2日 ( 2023年8月12日    長野県 軽井沢72G北C=6702ヤード、パー72 )】 首位と9打差の74位から出たツアールーキーの神谷そら(郵船ロジスティクス)が2イーグル、7バーディーとなる61をマークし、通算10アンダーで小祝さくら(25=ニトリ)と並ぶ2位に急浮上した。大会記録を2打、自己ベストを6打も更新するビッグスコア。首位との3打差を追い、初優勝した4月のフジサンケイ・レディースに続く今季2勝目を狙う。65と伸ばしたツアー未勝利の菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が通算13アンダーで単独首位に立った。
 “裏街道”のインからの猛反撃だった。最終9番で14メートルのイーグルパットを沈めた神谷は、照れ笑いを浮かべて歓声に応えた。大会ベスト&自己ベストとなる「61」。「不思議な気持ち。プレーしているときはあまり感じていなかったけど、終わってから凄いスコアが出たんだなと感じていました。おそろしいです」と笑うしかなかった。
 9打差74位から「4アンダー」を目指してスタートした。前半だけで6つ伸ばして早々にクリア。後半も勢いのまま、この日だけで実に11つもスコアを伸ばして見せた。前日との違いはパットのタッチ。全てオーバーしていたこと反省し、第1ラウンドのホールアウト後に約1時間、パットだけを練習。5メートル前後のチャンスを次々に沈めると、ショットにもいいリズムが生まれた。「パットのタッチを合わせることだけを意識していたら、ショットも少し良くなった」とうなずいた。

 ツアールーキーながら、4月のフジサンケイ・レディースでツアー初優勝。しかしその後は、思うような成績を収められず「もどかしい時間を過ごしてきた」。そんな中、2週前の楽天スーパーレディースではハプニングに見舞われる。19位の好位置で決勝進出を決めながら、その夜の宿舎で熱中症の症状が出てベッドから起き上がれなくなった。祖父母が岐阜から急きょ駆けつけ、病院に向かったという。

 復帰戦だった前週も体調は万全でなく、結果は予選落ち。週末に初めて札幌競馬場を訪れた。1円もかけず、入場料100円を払って観戦。「テレビでも見たことがなかった。たくさん馬が走ってて、人がいっぱいで盛り上がっていました。凄いなって思いました」といい気分転換になったようだ。今週は避暑地・軽井沢が舞台。「涼しいので元気。たくさん食べて、たくさん寝ています」と笑顔で明かした。

 「ダイヤモンド世代」と呼ばれる03年度生まれの1人。ともに2勝を挙げている同学年の川崎春花、桜井心那は今週、メジャーの全英女子オープンに初出場している。世界最高峰の大会で戦う2人の姿は大きな刺激。「めちゃくちゃ意識はしています。凄いなと思うと同時に、自分もそのレベルまでいきたいと刺激をもらっています」と語った。

 今季ここまでツアー1位の飛距離を誇る20歳の大器。「何がどうなっているのか良く分かっていないですけど(笑い)。久しぶりに優勝争いができるのでそこを楽しんで、明日も自分らしい攻めのゴルフができればいいかなと思います」と、逆転での今季2勝目を目指す。
 

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