スケボー堀米雄斗 名を冠した「ユウトルネード」決め日本初上陸のSLSを制覇

2023年08月12日 21:40

スケートボード

スケボー堀米雄斗 名を冠した「ユウトルネード」決め日本初上陸のSLSを制覇
<スケートボードストリートリーグ第2戦東京大会>日本初開催の大会で優勝し、トロフィーを手にポーズを決める堀米雄斗 Photo By スポニチ
 【スケートボードストリートリーグ第2戦東京大会 ( 2023年8月12日    有明アリーナ )】 日本初開催となった世界最高峰のプロツアーは男女の予選と決勝が行われ、男子は東京五輪金メダルの堀米雄斗(24=MIXI)が計37・2点で優勝した。ランとベストトリック計7本の試技のうち、4本の合計スコアで争う採点方式で、全て9点台をそろえる圧巻のパフォーマンス。21年東京五輪、22年Xゲーム千葉大会に続き、日本初上陸のビッグイベントを三たび制した。
 東京五輪の会場と目と鼻の先にある有明アリーナの涼しい室内は、堀米が滑るたびに熱く熱く、沸騰した。決勝は45秒間に自由に技を組み合わせるランの1本目に、いきなり9・3点を出す圧巻の滑り。そして最大の見せ場はベストトリックの3本目。270度回転して大きなレッジ(縁石)に板の先端を掛け、再び270度回転して着地する「ノーリーバックサイド270ノーズスライド270アウト」に成功。9・5点という究極のスコアを叩き出し、この時点で優勝をほぼ手中にした。

 「素直に凄くうれしい。初の日本でのSLS(ストリートリーグ)で、ファンや家族、友達の前でいい滑りを見せられた。やりたいトリックができて、今日は10点満点できたと思う」。普段通りの落ち着いた口調ながら、大きな喜びと達成感を表現。「ナインクラブ」と呼ばれる9点台のスコアをそろえたのは本人も「あまり覚えていない」と言うが、スケボーシーンの伝説に加わるパフォーマンスだった。

 「ノーリー…」はあまりに長い技名のため、大会主催者から事前に通称を求められたという。SNSに寄せられた案の中から、堀米が選んだのが、自身名前が入った「YuTornado(ユウトルネード)」。競技会初披露ながら一発で成功させ、「練習でもほとんど決まらなかったが、一発で決められた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 大会5日前には練習中に左膝を負傷。この日も予選2時間前まで治療を受けるほどの状態だったが、ひとたびデッキに乗れば、神懸かったように大技を決めた。これぞ、初代五輪王者の姿。パリ五輪予選会ではランキングで日本勢5番手と苦しむが、「気を抜かずに、楽しみながらやっていきた」と堀米。自らの力で、五輪2連覇への視界を開いた。

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