【ムロオ関西大学ラグビー17日開幕】学生No.1フィニッシャー植田が近大を「高み」へ導く

2023年09月15日 09:00

ラグビー

【ムロオ関西大学ラグビー17日開幕】学生No.1フィニッシャー植田が近大を「高み」へ導く
学生No・1フィニッシャーの呼び声も高い近大のWTB植田和磨 Photo By スポニチ
 ムロオ関西大学ラグビーAリーグは17日に開幕する。今回は全8大学の現状を紹介する一方で、27年のW杯オーストラリア大会、31年のアメリカ大会を狙える若き逸材に焦点を当てる。
 マグロでおなじみの近大にあって、そのブランド力をさらに引き上げそうな男がいる。植田だ。部が掲げる関西制覇と大学選手権4強の大目標は3年生WTBの双肩にかかっていると言っていい。

 今年1月、7人制日本代表としてオーストラリア、ニュージーランドへ遠征。学生では唯一の選出で、3トライを奪った。「ハイパントの処理、狭いスペースでも抜けるところ。ラン、決定力に自信があります」。ダイナミックな走りに加え、相手の体の向きを見て走る角度を変える技術も持ち味の一つだ。

 報徳学園時代は冬の花園に3年連続で出場。1年時は3回戦の国学院栃木戦で4トライを挙げた。近大でも1年時に摂南大戦の前半だけで4トライを量産。1年生でトライ王に輝いた。今季は5月28日の春季トーナメント2回戦・関学大戦で座骨を骨折。練習復帰できたのは8月下旬だ。まだ万全とはいかないが、開幕戦に出場できる見通しは立った。

 学生No.1フィニッシャーと言っていいだろう。22―23年シーズンのリーグワンを制した東京ベイの前川泰慶チームディレクターは「ハイボールの処理がうまい。まだ3年生ですが、関東の大学も含めてWTBでは学生で1、2を争う存在ではないでしょうか」と断言する。既にリーグワンの複数チームから熱視線を浴びる。

 W杯フランス大会が8日に開幕。植田は4年後のオーストラリア大会、8年後のアメリカ大会も十分に狙える大器だ。「チャンスがある限り、日本代表を目指したい。その目標はより明確になりました」。近大から世界へ――。決定力にさらに磨きをかけ、4年後は日本のエースに名乗りをあげる。 (吉仲 博幸)

 ◇植田 和磨(うえだ・かずま)2002年(平14)12月4日生まれ、兵庫県出身の20歳。4歳の時、明石JRCで競技を始める。報徳学園では3年連続で冬の花園大会に出場。経営学部3年。7人制日本代表キャップ2。50メートル走6秒2。1メートル76、87キロ。WTB、FB。

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