【玉ノ井親方 視点】カド番脱出へあと3勝の貴景勝 玉ノ井親方は「それはいけるだろう」と評価

2023年09月15日 19:26

相撲

【玉ノ井親方 視点】カド番脱出へあと3勝の貴景勝 玉ノ井親方は「それはいけるだろう」と評価
<大相撲秋場所6日目>玉鷲(左)を押し出しで破る貴景勝(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所6日目   ○貴景勝(押し出し)玉鷲● ( 2023年9月15日    東京・両国国技館 )】 貴景勝が調子を上げてきた。
 玉鷲戦は頭から当たって、下から突き上げ休まず前に出た。相手は初日から5連敗中で、元気がなかったこともあるが、それでも圧勝に近い内容の相撲を取れたのは、中盤戦から後半戦に向けての明るい材料だ。

 初日は北勝富士に敗れ、2日目の錦木戦も勝つに勝ったが、押し切ったわけではなく、左からのいなしで白星を手にした。なかなか足が前に出ず、先行きを心配させる取口が続いた。

 しかし、4日目の朝乃山戦が転機になった。終始前に出て圧力をかけ、最後ははたき込みで破った。実力者をあっさり料理したことで、前に出れば自分の相撲が取れると自信を取り戻したのではないか。あの一番からリズムが良くなり、足もよく動くようになった。

 相手を自分の正面に置いた形で相撲が取れれば、貴景勝のペースになる。徐々にそういう取口が増えてきた。

 ただ、体の状態そのものは、良い時のレベルには戻っていない。まだ回復途上だろう。横に動かれた時にどう対処するかなど、心配な点はいくつかある。

 それでも、あと3番勝てばカド番脱出。それはいけるだろう。とにかく今は、相手を常に自分の正面に置いて、下から突き上げて取る相撲を徹底することが大事だ。(元大関・栃東)

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