池田勇太が67で6位発進 「自分のためになる苦しみ」故障を乗り越えて…完全復活へ

2023年10月05日 21:59

ゴルフ

池田勇太が67で6位発進 「自分のためになる苦しみ」故障を乗り越えて…完全復活へ
池田勇太 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー ACNチャンピオンシップ第1日 ( 2023年10月5日    兵庫県 三甲GCジャパンC=7295ヤード、パー72 )】 ツアー通算21勝のベテラン・池田勇太(37=フリー)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、5アンダーで今季ベストの6位発進を決めた。
 インスタートの10番で3メートルを沈めてバーディー発進。14番でもバーディーを奪い、前半は2つ伸ばして折り返した。後半に入ると勢いは加速し、3、4番で連続バーディーを奪取。ピンチらしいピンチもなく順調にスコアを伸ばし、「ぼちぼちですかね。ノーボギーだったから良かったかな」とうなずいた。

 ANAオープン第2ラウンドでは、降雨直後のコースコンディションの影響もあり、右手の中指と薬指を突き指した。今週も治療を施しながら、なるべく負担をかけないようにプレー。「場所が場所だけに指ですからね。そんななんか(治療を)できるわけじゃない。取っ替えるわけにはいかないしね」と話した。

 今季は5戦連続予選落ちを経験するなど、賞金ランク85位と試行錯誤が続いている。その中で、前々週のパナソニックオープンでは26位、前週のバンテリン東海クラシックでは18位とシーズン終盤にかけて調子は上向きで、「ゴルフの調子自体はずっと悪くないんですよね。ただ、感覚的なものが自分が思っている感覚とボールに伝えるものが合わない。それは今年の開幕からずっと一緒。色んな複雑なものがあったので、1つ1つ潰していく中でやっとここに来て少しスコアに結びつくっていうのに繋がってきたのかな」と手応えを感じつつある。

 昨季の中盤頃から、顎(がく)関節のずれから股関節などに痛みが広がる故障に苦しみながらもプレーを続けている。「今年ね、自分が苦しんでいるものっていうのは、間違いなく苦しんできているわけだけども、これは自分のためになる苦しみだと思っている。この苦しみを少しずつでも乗り越えていくことが…それしかないと思っている。もう少し煮詰まってくれば、いいゴルフはできてくると思う」。16年には3勝し、賞金王に輝いた実力者。試練を乗り越えた先には、“完全復活”という最高の景色が待っているはずだ。

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