【ラグビーW杯】松島のステップは、エネルギーの質が白鵬の立ち合いに酷似 担当トレーナー大庭氏が証言

2023年10月05日 04:45

ラグビー

【ラグビーW杯】松島のステップは、エネルギーの質が白鵬の立ち合いに酷似 担当トレーナー大庭氏が証言
<日本代表練習>笑顔で会見する松島(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 日本代表は4日、1次リーグ最終戦となるアルゼンチン戦(8日、ナント)に向け、ベースキャンプ地のトゥールーズで全体練習を行った。冒頭15分を報道陣に公開し、WTB松島幸太朗(30=東京SG)らが調整した。勝てば8強入りが決まる大一番で今大会初トライを狙う。国内で松島のケアを担当してきたスポーツトレーナーの大庭大業(おおば・ともなり)氏(45)が体の特徴を明かした。
 松島の華麗なステップと快足ランの秘けつは、“横綱級”の脚力にある。そう証言するのは、宮城野親方(元横綱・白鵬)の専属トレーナーを9年間務めたスポーツトレーナーの大庭氏だ。19年W杯の直前から松島の体のケアを担当し、宮城野親方との共通点を見つけていた。

 松島の凄さは、タックルしてくる相手をかわしながら走るコースを変えるだけでなく、加速もできること。今大会での象徴的なシーンは第3戦のサモア戦で、後半20分過ぎにハーフラインから相手防御をかわし、インゴールまで約50メートル独走。直前のプレーで反則があり幻のトライとなったが、その持ち味を披露した。

 相手をかわしても減速しないステップを支えているのが、アキレス腱と足首だ。大庭氏は「あのステップは足首の柔らかさとアキレス腱の長さによるもの。他の日本人だとアキレス腱が短いから地面から浮いて(力が逃げて)しまうけど、彼はぐっと踏ん張ることができる。さらに足首の可動範囲も広いのでターンしながら地面をちゃんと蹴ることができる」と言う。

 共通していたのが宮城野親方が現役時代に披露していた立ち合いだ。「松島くんのステップと親方の立ち合いの時のエネルギーの質がめちゃくちゃ似てる。足が浮きがちなところをぐっと(踏ん張って)いける。アキレス腱で踏ん張りながら地面を蹴れる」と大庭氏。共通しているからこそ、松島の体をほぐす際も「ケアがはまる。白鵬とずっとやっていたメソッド」という。戦う土俵は違えど、一流アスリート同士の特徴があった。

 松島は前回19年大会でチーム最多5トライを奪ったが、今大会は全3戦でトライなし。勝てば8強入りが決まる大一番で、日本が誇る快足ウイングの今大会初トライが期待される。

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