元若の里の西岩親方、念願の「相撲大会」を開催。250人が参加し「青森の未来は明るい」

2023年12月10日 22:31

相撲

元若の里の西岩親方、念願の「相撲大会」を開催。250人が参加し「青森の未来は明るい」
未経験者小学1年の部で優勝した長女・古川花さん(前列右から2人目)らと記念撮影に納まる元若の里の西岩親方(後列中央) Photo By スポニチ
 大相撲の西岩親方(元関脇・若の里)が創設した「第1回若の里杯相撲大会」が10日、青森県弘前市の青森県武道館で行われ、3歳から71歳までの約250人が参加した。
 西岩親方が現役引退後から王国・青森の復活と相撲人口拡大を目指し大会の創設を企画。コロナ禍も落ち着いたこともあり第1回大会が無事実施の運びとなった。

 経験者の部では小中学校がレベルの高い熱戦を展開。また「マスターズ部門」も設けられ、相撲部OBらに加え、木造中時代に全中制覇の鳴海匠馬(21)、全日本実業団2位の実績がある長谷川卓矢(45)、西岩親方の同期生で「浪ノ音」(峰崎部屋)のしこ名で幕下まで番付を上げた元大相撲力士の天内範人さん(46)らが参加。71歳の選手が「河津掛け」を決める場面では館内から大歓声が上がった。

 今回は西岩親方が「メインイベント」と期待する未経験者の枠も設置。まわしを締めずにTシャツ、短パン姿の園児、小、中学生らが初めて「相撲」に触れた。少子化などもあり今年の大相撲の新弟子検査合格者は史上最低の53人。相撲王国・青森も現役力士10人と寂しい状況だだが、西岩親方も「若い力は感じました。青森の未来は明るい。継続することが大事。相撲に触れるきっかけになれば」と感想を述べた。この日は「若の里」チームからは親方の長女・古川花さんが未経験者小学1年の部に出場。準決勝、決勝は男子選手との大熱戦を制して見事に優勝。花さんは本部席の父からねぎらいの言葉をかけられると緊張から解放されたのか大粒の涙がとまなかった。周囲の祝福を受けた西岩親方は「(優勝は)驚きました」と目を細めていた。

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