【リーグワン】東京SGの新人SO高本が先発デビュー「満足はしてはいけない」27年W杯司令塔に名乗り

2023年12月10日 21:28

ラグビー

【リーグワン】東京SGの新人SO高本が先発デビュー「満足はしてはいけない」27年W杯司令塔に名乗り
<東京ベイ・東京SG>前半、高本がゴールキックを決める(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第1節   東京SG52―26東京ベイ ( 2023年12月10日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 昨季4位の東京SGが同王者の東京ベイを52―26で下し、白星発進を決めた。ニュージーランド代表主将のFWサム・ケイン、南アフリカ代表のWTB/FBチェスリン・コルビという世界のスーパースターが日本デビューを果たす中、帝京大卒1年目のSO高本幹也(22)も先発でリーグデビューを果たし、フル出場で勝利に貢献した。
 「めちゃくちゃ緊張していたが、同時に楽しみだった。グラウンドに入った瞬間、緊張感も消えた。ファーストキャップで開幕戦で勝てたので、悪くないゲームメークができたと思う」。昨季は3戦全敗だった王者相手の開幕初戦。しかも先発司令塔という大役だったが、ルーキーとはおよそ思えない冷静かつ的確なタクトで勝利に導き、自分自身に及第点を与えた。

 1メートル71、80キロと小柄ながら、今年4月の入団からプロレベルで戦える体作りに着手。同世代の選手が一足早く昨季デビューを果たす中、その成果もあってプレシーズンマッチでは「強度には慣れた」と手応えをつかんで公式戦デビュー。課題に挙げていたゲームコントロールの面でも周りの選手をうまく使いながらプランを遂行し、「これで満足をしてはいけない」と向上心をのぞかせた。

 チームは今季、W杯でウェールズの8強入りに貢献したSOガレス・アンスコムを獲得。ケイン、コルビと並ぶ3大新戦力の1人だったが、大会中のケガで合流時期は未定となっている。そんな海外の大物加入の中でも、自分自身にベクトルを向け、開幕初戦でのデビューを目指してきた高本。元日本代表SOで、07、15年W杯にも出場した小野晃征コーチとは体格もほぼ同じで、常日頃から助言をもらっているといい、「いつもレビューをくれる。体格も似ていて参考になる」と感謝した。

 帝京大では正司令塔として、3、4年次の大学日本一をけん引。しかし同期で1年で中退した李承信(神戸)は一足早く日本代表デビューを果たし、今秋のW杯にも出場した。27年オーストラリア大会へ、新たな4年のスタートでもある今季のリーグワン。「4年後はチャンス。出られるように頑張りたい」と個人の目標も口にした。

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