【リーグワン】東京SGコルビ 攻守で存在感発揮しPOM NZ代表主将ケインとそろって日本デビュー

2023年12月10日 19:56

ラグビー

【リーグワン】東京SGコルビ 攻守で存在感発揮しPOM NZ代表主将ケインとそろって日本デビュー
<東京ベイ・東京SG>試合後、笑顔で手を振るコルビ(左)とケイン(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第1節 ( 2023年12月10日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 昨季4位の東京SGが同王者の東京ベイを52―26で下し、白星発進を決めた。今秋のW杯フランス大会決勝で激闘を繰り広げた南アフリカ代表のFB/WTBチェスリン・コルビ(30)と、ニュージーランド代表主将のFWサム・ケイン(31)もそろって日本デビューを果たし、昨季3戦全敗だった相手からの2季ぶり勝利に貢献した。
 “ポケット・ロケット”の愛称通り、そのスピードや加速力、ハイボールへの跳躍力で相手をかき回し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得したのはコルビだ。前半11分の2トライ目に絡むと、同18分にはドロップゴールを狙ってスタンドをどよめかす場面も。DGはチャージされたものの味方が拾って攻撃に転じると、コルビもゲインラインを切って3トライ目の起点に。後半6分にも高速パスダミーで裏に抜け出し、CTB森谷のトライをお膳立てしてみせた。

 「このチームの一員になれてエキサイティング。チーム全体の勝利だと思う」と自分の活躍は控えめに語った15番。自身より30センチ高く、40キロも重い相手ロックをタックルで止め、元オーストラリア代表の司令塔フォーリーにハイパントキャッチで競り勝つ場面も。後半34分の被トライ後には、ほぼ正面のコンバージョンに全速力でプレッシャーを掛け、ミスを誘うファインプレー。アタックに目が行きがちだが、ディフェンスでも絶大な能力の高さを発揮し、「ディフェンスで上がり続けるプランを遂行できた。目の前の状況を見極めてプレーできた」と胸を張った。

 後半17分までプレーしたケインも、大型FWがそろう相手とのブレークダウンの攻防に働きかけ、勝利を下支え。「デビューは誇らしいし、パフォーマンスにも満足している。昨季王者とのビッグゲーム。ハードワークして経験を積んできた選手のおかげで、僕のような途中から加わった選手もやりやすかった」と喜びと感謝の言葉を述べた。

 2人の加入効果もあり、昨季3戦全敗だった王者から計8トライを奪って圧倒した東京SG。旧トップリーグ時代の17~18年シーズン以来、6季ぶりのリーグ制覇へこれ以上のないスタートを切り、田中澄憲監督も「期待通りというか、期待以上のパフォーマンスをしてくれた」とコルビとケインを称えた。

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