ラグビー神戸 阪神、オリックス、ヴィッセルの「Vロード」続くで CTB李「良い流れだと思うし…」

2023年12月10日 07:15

ラグビー

ラグビー神戸 阪神、オリックス、ヴィッセルの「Vロード」続くで CTB李「良い流れだと思うし…」
<神戸・三重>後半38分、トライしポーズを決める神戸・山中(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン第1節   神戸80ー15三重 ( 2023年12月9日    ノエスタ )】 初優勝を狙う神戸は2部から昇格した三重を相手に計12トライの猛攻。リーグワン史上最多80得点を挙げ、初めて開幕戦を制した。3季ぶりに復帰したニュージーランド代表ロックのブロディ・レタリック(32)が先制を含む2トライ。同代表でフランカーで先発したアーディ・サベア(30)も2トライを奪った。
 昨季9位に沈んだうっぷんを晴らすかのように、神戸が試合開始から前に出た。前半4分、敵陣深くに攻め込むと、レタリックが先制トライ。後半5分にこの日2トライ目を奪うと、サベアも突破力を生かして2トライを奪った。リーグワン史上最高得点に、今季から指揮を執るレニー・ヘッドコーチ(HC)も手応えを示した。

 「彼らが周りも引き上げている。アタックは80分間、丁寧にできたと思う。80点取れたことは悪くない」

 11月末に合流したオールブラックス2人の活躍に他の選手も触発された。日本代表のCTB李とFB山中が1トライずつを挙げれば、元日本代表フッカー北出は途中出場からハットトリック。神戸にとっては、3季目を迎えたリーグワンで初めて開幕戦を制した。

 9位に低迷した昨季とは明らかに動きが違う。始動前からレニーHCによってフィジカルの基準値が設けられ、自主トレ期間中から選手たちは体を追い込んできた。8月14日に始動し、11月2日から日本代表の李や山中らが合流。さらにW杯決勝を戦ったレタリックとサベアが加わった。接点の強さや運動量、スピード。まだ開幕戦ながら、見ているファンに今後への期待を抱かせる内容だった。

 今年は関西に本拠を置くプロ野球の阪神やオリックス、サッカーJ1の神戸が優勝。神戸で生まれ育った李は言った。「良い流れだと思うし、刺激になっている。ラグビーでも神戸が一つになれれば幸せ。チャンピオンになりたい」。かつて圧倒的な強さを誇った西の名門。復権を目指すシーズンが始まった。 (西海 康平)

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