【高校ラグビー】東海大大阪仰星 1年生CTB東が成長の象徴 高校日本代表候補ゼロでも86点完封

2023年12月31日 06:30

ラグビー

【高校ラグビー】東海大大阪仰星 1年生CTB東が成長の象徴 高校日本代表候補ゼロでも86点完封
<高川学園・東海大大阪仰星>前半、タックルを受けながら前進する東海大大阪仰星・東(中央)(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー2回戦   東海大大阪仰星86ー0高川学園 ( 2023年12月30日    花園ラグビー場 )】 東海大大阪仰星が終始、圧倒した。W杯フランス大会日本代表でリーグワン神戸の山中亮平らOBが見守る前で前後半に7トライずつ。43得点で折り返し、計7選手が交代した後半も同じ43得点を奪って完封した。 【大会公式サイト「HANAZONO LIVE」
 一体化した攻撃はトライの内訳が物語った。FW陣はフッカーや両フランカーで計6本。バックス陣はFB以外の全ポジションでトライを奪った。前半15分に自陣でのターンオーバーを4次攻撃までつなぎ、中央へ飛び込んだ主将のフランカー和田は「FW、バックスに限らず、つないだり、ヒットできた」と胸を張った。

 逆境からのスタートだった。1月の新人戦で大阪朝鮮高に12―17で敗戦。近畿大会に進めず、春の選抜大会出場を逃した。先制を含む3トライの活躍だった村岡は「(大会に)出なかった期間にできたことがある。一番大事なことを長くやる時間が増えた」と振り返る。マイナスの時間にはせず、練習から一つ一つの動きを積み重ね、湯浅大智監督(42)も「一人一人が人として成長し、丁寧にプレーするようになった」とうなずいた。

 近年では珍しく高校日本代表候補は0人。突出した存在に頼るラグビーではない。和田は「チームのために体を張って、チームのために動くことができる選手が多い」と強みを強調し、「まだ成長途中」と前を向いた。

 常翔学園に競り勝った予選決勝で途中出場だった1年生のCTB東がフル出場で1トライ。花園に入っても“成長”の象徴だ。ジャージー袖に刺しゅうした今年のスローガンは「紡」。敗戦から紡ぎ始めた物語の結末は「日本一」(和田)と決めている。(友成 貴博)

おすすめテーマ

2023年12月31日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム