【高校ラグビー】目黒学院・ロケティ 前半だけでハット トンガ留学生1年生No・8「押していけた」

2023年12月31日 04:45

ラグビー

【高校ラグビー】目黒学院・ロケティ 前半だけでハット トンガ留学生1年生No・8「押していけた」
<静岡聖光学院・目黒学院>後半、豪快な突破を見せる目黒学院・ロケティ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー2回戦   目黒学院55ー5静岡聖光学院 ( 2023年12月30日    花園ラグビー場 )】 2回戦15試合が行われ、目黒学院(東京第2)が静岡聖光学院(静岡)に55―5で快勝した。トンガからの留学生、No・8ロケティ・ブルースネオル(1年)が前半だけで3トライをマーク。1回戦の若狭東・敦賀工(福井)戦の2トライに続く活躍で、あす1日の3回戦進出に貢献した。流通経大柏(千葉)はNo・8佐藤椋介(3年)のトライを奪う活躍などで、シード校の尾道(広島)を32―21で撃破した。
 猛突進が始まれば、もう誰にも止められない。「今日はナイスゲームです。どんどんと押していけました」。目黒学院のロケティは、次々と相手を突き飛ばし前半でハットトリックを完成させた。

 前半2分、ゴール前22メートル付近でパスを受けると、2人同時に足元を狙うタックルにも動じず駆け出し、最後も2人同時にタックルを受けながら先制トライを決めた。同8分には立ち向かってくる相手をはね返しながら、猛然と約25メートルを駆け抜けて2トライ目。同30分にはゴール目前のラックから突進し、30分間で3トライを決めた。

 竹内圭介監督(47)に誘われて来日を決断した。コロナ前はトンガに出向いて直接選手を見て勧誘していたが、入国が禁止されてからは日本で練習映像を確認するのみ。その動画の中にロケティがいた。「まだ細身で小さかったが、動きがしなやかだった。まさか、ここまでパワーがあるとは思わなかったけど」。今年3月の来日後にNo・8に転向。「日本の練習は苦しいけど楽しい」と猛練習の末に身長1メートル84、体重110キロの屈強な体格を手に入れた。

 同じトンガ出身でOBのタタフ(ボルドー)、ハラシリ(横浜)らは日本代表入り。指揮官は「相手をはじき飛ばしてトライを狙うだけでなく、チームプレーをできるのが彼の良いところ。まだまだ成長できるし、伸びしろしかない」と怪物級ルーキーのさらなる成長に期待を寄せた。(河合 洋介)

 ◇ロケティ・ブルースネオル 2008年1月21日生まれ、トンガ出身の15歳。トンガカレッジアテレから目黒学院中を経て目黒学院に進学。小学校時代はラグビーと並行してバレーボールをプレー。憧れの選手はフランス・ボルドーに所属する同郷のテビタ・タタフ。ベンチプレスは最高125キロを上げる。ポジションはNo.8。胸囲は1メートル18。1メートル84、110キロ。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年12月31日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム