高校総体3位の安響“序ノ口頂上決戦”で日体大出身の旭海雄破った!目標は「夏場所までに三段目」

2024年01月15日 11:14

相撲

高校総体3位の安響“序ノ口頂上決戦”で日体大出身の旭海雄破った!目標は「夏場所までに三段目」
<初場所2日目>序ノ口の旭海雄(右)を寄り倒しで破った安響 Photo By スポニチ
 【大相撲初場所2日目  ( 2024年1月15日    東京・両国国技館 )】 今場所から序ノ口の番付に載った長谷川改め安響(あんひびき、18=安治川部屋)がデビュー戦を白星で飾った。
 相手は、昨年春に日体大を卒業したモンゴル出身の旭海雄(23=大島部屋)。左四つがっぷりから下手投げで振ってもろ差しの体勢になると、すぐに腰を落として吊り上げて前に出て寄り倒した。先場所の前相撲では一方的に敗れていた強敵に堂々の勝利。「自分より強いと分かっているので思い切りやろうと思った。(二本入って)吊れるかなと思った」と得意技でもある「吊り」を繰り出した。

 安響は青森・五所川原農林高3年で、昨夏の全国高校総体3位の実績を持つ。今年度から新たに高校生も対象となった三段目最下位格付け出しの資格を得ていたが、自ら権利放棄して前相撲から取ることを選択した。

 当面の目標としては序ノ口と序二段をそれぞれ1場所通過して、高校卒業後の夏場所までに付け出し資格と同じ三段目まで番付を上げること。「いろいろな人から“なんで権利を使わないの?”と言われるけど、(付け出しの権利を)取らなくても上がっていけるんだぞと見せていきたい」と意気込んだ。

 前相撲は本名の「長谷川」で取ったが、今場所から「安響」のしこ名がつけられた。本名の下の名が「力響(かおと)」で、妹は「心響(ここな)」、弟は「和響(なおと)」と3兄弟とも「響」の字が入る。それだけに、師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)としこ名を相談する際には「響の字は入れたい」と希望して「これしかない」と「安響」に決まった。

 今場所は旭海雄が序ノ口優勝候補筆頭と目されていた。その声は安響にも届いており「みんなそう言うから、自分が優勝してやるって気持ちになった」と力に変えた。互いのデビュー戦となったこの一番が、事実上の“序ノ口頂上決戦”。優勝に近づく1勝を挙げた安響は「関取まではまだ遠いので、一番一番大事にいきたい」と気を引き締めた。


 ◇長谷川 力響(はせがわ・かおと)2005年(平17)11月25日生まれ、青森県つがる市出身の18歳。つがる旭富士ジュニア相撲クラブで小4から相撲を始め、五所川原農林高2年時に全国高校選抜大会団体戦優勝。3年時に全国高校金沢大会団体戦準優勝、全国高校総体個人戦3位、団体戦3位。1メートル83、131キロ。得意技は右四つ、寄り、吊り。木造高1年の妹・心響と木造中1年の弟・和響はともに相撲部に所属している。

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