幕下・木竜皇が快勝発進 場所前に銭湯で人命救助「人として当たり前のこと」立浪部屋に根付く人間教育

2024年01月15日 15:45

相撲

幕下・木竜皇が快勝発進 場所前に銭湯で人命救助「人として当たり前のこと」立浪部屋に根付く人間教育
<大相撲初場所・2日目>羽出山を寄り切りで下した木竜皇(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所2日目 ( 2024年1月15日    東京・両国国技館 )】 東幕下5枚目の木竜皇(21=立浪部屋)が羽出山(24=玉ノ井部屋)を破って白星発進とした。
 自身よりも17センチ大きい身長1メートル93の羽出山を相手に、右を差して中に入って一気に前に出て寄り切り。「初日は硬くなりがちだけど自分の相撲が取れてよかった」と会心の内容を振り返った。

 木竜皇は場所前、人命救助をしたことで注目を集めた。11日、弟弟子の序二段・煌貴龍(19)とともに東京都墨田区にある銭湯へ行った時にそれは起きた。80代の男性が浴槽で溺れそうになっていることに気付き、浴槽から引き上げて心臓マッサージなどの救急対応。男性は意識を取り戻して一命を取り留めたという。

 現場に居合わせた男性の知り合いがその一部始終をSNSで報告すると「お手柄」として話題になった。木竜皇は「人として当たり前のことなので、褒められることでもない」と毅然とした態度。幕下期待の21歳は「関取になるには、人として当たり前のことができないと」と自らを戒めた。

 一緒に救助にあたった序二段の煌貴龍もこの日は好内容で白星発進。場所前に話題になったことで「応援してくれる人も増えてうれしいし自信にもなる」と誇らしげに話した。

 一昨年の九州場所前には、同じく立浪部屋の北大地と筑波山が側溝にはまって動けなくなっている軽トラを救出したこともあった。「困った人を見たら瞬時に反応できるように心掛けています」。気は優しくて力持ち。立派な人間教育が立浪部屋には根付いているようだ。

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