張本美和がパリ五輪女子卓球3枠目に!美誠にポイント負けても「中国人選手対する強さ」高評価
2024年02月06日 04:45
卓球
「今は信じられない気持ちでいっぱい。五輪は夢の舞台だし、夢そのもの。今はまだ実感が湧いていないので想像できないけど、楽しみな気持ちがあります」
選考レースのポイントでは3位伊藤に次ぐ4位だが、シニアの国際大会に本格参戦した昨年、世界ツアーで2勝。22年3月に624位だった世界ランクが今では16位にまで浮上した。先月の全日本では準優勝。最も評価されたのは、メダルを争うことになる中国人選手に対する強さ。昨年12月のWTTファイナルで世界女王の孫穎莎にフルゲームの激戦を演じた。アジア大会ではダブルスで中国の実力者ペアに勝利。女子代表の渡辺武弘監督は「総合的に見て、張本美和選手がふさわしいと。海外で勝てる選手ということで選出した」と理由を説明した。
2歳で卓球を始めてから、5歳上の兄・智和はずっと先を走る存在だった。「妹も強いと期待されてプレッシャーもあった」と葛藤もあったが、兄は常に優しくサポートしてくれた。「自分をもっと信じて頑張って」。そのアドバイスを胸に刻み、昨年に入ってから大きく飛躍。日本卓球界にとって初めてとなる、きょうだいでの五輪出場をかなえた。
「お兄ちゃんは先に五輪が決まっていて、一緒に行くには自分が頑張るしかない立場だった。一緒に行けるのはうれしいし、頑張りたい気持ちです」
今春には高校に進学予定。04年アテネ五輪の福原愛、16年リオ五輪の伊藤と並び、高校1年で大舞台に臨むことになった。「(五輪までの)一日一日で成長して、平野選手と早田選手とメダルを目指して頑張りたい」。悲願の団体金に向け、先輩たちと力を振り絞る。
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