卓球五輪代表・早田ひなが打ち明けた「もっともっと練習したいんです」 専属コーチが語るスゴさ
2024年02月06日 15:54
卓球
石田卓球N+で卓球を始め、現在は五輪での金メダルを目標に掲げる早田。その23歳を全面的に支えるのが、長く指導する石田コーチだ。初めて見た時の印象や歩み、そして感謝や今後への思いを長文のコメントに寄せた。
「私はひなを初めて実家の卓球場で見た時にこんなにも集中力が高い子供がいるんだなとびっくりしました。その4歳のひながツンツンとやってきて卓球教えてください!と純粋な目でニコッとする表情は今でも同じだなと良く思い出します。
それから数年して小学4年生のひなを見た時にアレ?この攻撃力とフットワークはひょっとしたらひょっとするかもと将来への可能性を感じたことを今でも鮮明に覚えています。ただ体が小さかったのでこれからだなとも思っていましたが、中学生の時には身長も伸びて世界で勝負できると確信に変わっていました。
後から聞いた話しですがもともと牛乳が好きだったようですが女先生に言われてそれまで以上に毎日しっかりと飲むように心掛けていたそうです。正直その当時の私は卓球用品の開発や全国各地で講習会をしたりと自分にとっては天職だと思えるほどの仕事につけていたので自分がコーチになるイメージは湧いていなかったのですが、一生懸命に練習するひなの姿をあらためて見た時に自分の力が少しでも役に立つならと退職を決意しました。
ひなを4歳から指導してきた父と母からは毎日毎日コツコツと頑張れる子だよ、1度たりとも手を抜いたところを見たことがないから。だから絶対に良い選手になるから、誰よりも一番近くで応援して、一緒に練習して、ひなに必要そうだと思ったものを常に用意してあげて、頑張りすぎたときには休みを取ってあげてね!とバトンを受け取りました。
そして現在に至るまで本当にコツコツと楽しそうに努力するひなしか見たことがありません。
高校生の時に何やら珍しい面持ちで話してきたなと思ったら“もっともっと練習したいんです、どうしたらいいですか?”と、その時ですら凄い努力をしているなと感じていましたが、これを越える努力ができたら超アスリートになれるかもしれないと思いました。それからは卓球だけでなく私を含めてチームひなで食事、トレーニング、メンテナンス、勉強などひなが進化するために必要だと感じたことは全てに挑戦してきました。
私自身はアジア選手権で3冠を獲った時のひなの感触はこれはもしかして中国選手とも本当に意味で勝負できるかもしれないと感じ始めていました。そしてパリオリンピックに向けた選考レースが始まり過酷な時の流れの中でも世界卓球で銅メダルを獲得できたことで、それまでの道のりも自信となり、未来を照らしてくれているようにも感じました。
そしてこの度皆さまのあたたかいご声援を頂いてパリオリンピック出場が決まり、ひなが幼少の頃から夢見ていた舞台で試合ができることを大変嬉しく楽しみです。また私の父と母が口を揃えていいます、ひなは卓球は強くなって、心は優しくて、子供達や私達にたくさんの幸せをくれる私達の誇りだよと。
今度は周りをたくさん幸せにしてくれているひな自身がその舞台で最高の笑顔で輝けるように全身全霊全力で支えていきたいと思っています。パリオリンピックに向けて早田ひな、チームひな、TEAM JAPANへのあたたかいご声援を何卒よろしくお願い致します」
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