親子3代での五輪逃し涙…金戸凜「自分にがっかり」体調不良で不完全燃焼 9日に兄・快が登場

2024年02月06日 04:37

飛び込み

親子3代での五輪逃し涙…金戸凜「自分にがっかり」体調不良で不完全燃焼 9日に兄・快が登場
女子高飛び込み準決勝 演技する金戸凜(AP) Photo By AP
 【水泳世界選手権第4日 ( 2024年2月5日    ドーハ )】 女子高飛び込み準決勝で金戸凜(20=セントラルスポーツ)が271・10点の13位に終わり、上位12人による決勝進出を逃した。日本水連の定めた基準を満たせず、パリ五輪出場の可能性が消滅。祖父母、両親に続く、親子3代での五輪出場を逃した。3代での五輪出場は馬術の川口宏一、杉谷昌保、泰造の例がある。金戸一家の思いを背い、兄・快(22=同)が9日の男子高飛び込み予選に登場する。
 パリ切符を得る決勝進出ラインの12位との差は2・05点。金戸は体調不良で本来の演技ができず「自分にがっかり」と涙した。微熱のあった4日は予選を15位通過。この日も体は重かった。2本目のジャンプでミスを犯して30点台を出し、18位に転落。後半は追い上げたが届かず、父・恵太コーチは「体調を急に崩して感覚がずれた」と悔やんだ。

 父と、母の幸さん(旧姓・元渕)は88年ソウルから3大会連続で五輪出場。父方の祖父の俊介さんと祖母の久美子さん(旧姓・渡辺)は60年ローマ、64年東京五輪代表の“飛び込み一家”に育った。右肩故障の影響で21年東京五輪代表を逃し、22年は左膝じん帯を断裂。2度の手術を乗り越え「周囲に結果で恩を返したかったんですけど…。申し訳ない」と言葉を絞り出した。

 ◇金戸 凜(かねと・りん)2003年(平15)7月18日生まれ、埼玉県出身の20歳。幼少時代からトランポリン、バレエを学び、小学1年から本格的に競技を開始した。21年日本選手権の女子板飛び込みで優勝。22年世界選手権の女子シンクロ板飛び込みでの三上紗也可とのペアで銀メダルを獲得した。兄・快(22)も飛び込み選手で、両親、姉、祖父母は元飛び込み選手。日大に在学中。セントラルスポーツ所属。1メートル52、48キロ。

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