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スケボー堀米雄斗が大逆転での五輪連覇!! 最後の1本で最高トリック コンコルド広場で最高の輝き

2024年07月30日 01:25

スケートボード

スケボー堀米雄斗が大逆転での五輪連覇!! 最後の1本で最高トリック コンコルド広場で最高の輝き
<パリ五輪 スケボー男子ストリート>決勝、トリックを決め喜ぶ堀米(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第4日 スケートボード ( 2024年7月29日    コンコルド広場 )】 雨のため27日の予定から29日に延期となった男子ストリートが行われ、堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)が21年東京五輪に続いて連覇を飾った。
  堀米は予選は3組で滑り、270・18点をマークして全体4位で通過。「決勝で自分の限界を超えたい」と静かに闘志を高めて運命の決勝に臨んだ。

 決勝ではラン1本目で89.90点を出し、ランを終えて全体4位、ラントップのヒューストン(米国)の93.37点まで3.47点差でベストトリックへ。その1本目で94.16点の高得点を出し、上位と差をつめた。しかし、2回目から4回目まで失敗し、得点を残せなかった。最後の1本。96.98点がトップに並ぶには必要な中で97.08点をマーク。281.14点で、ジャガー・イートン(米国)の281.04点を0.1点上回り、大逆転で連覇を手にした。

 初代五輪王者は一時2連覇はおろか、出場そのものが危ぶまれた。

 東京五輪後にルールが変更となり、準決勝や決勝では45秒間を自由に滑るランの得点1本分が必ず反映されるようになった。3年前は得意のランで出遅れたものの、得意のベストトリックで高得点を4本揃えて逆転優勝。その戦い方が通用しなくなった22年7月に始まったパリ五輪予選シリーズでは、8戦中3度も予選落ちの屈辱を味わった。

 ただ、底力は本物だった。後がない状況で迎えた6月の予選シリーズ最終戦。ランで安定した滑りを見せると、ベストトリックでも本来の力を発揮して優勝。逆転で日本勢3番手となる全体3位に食い込み、パリへの道を切り開いた。

 「米国でプロになって大きな家を建てる」というアメリカンドリームを20年に実現し、東京五輪後は自分を育ててくれた日本のスケードボード界に恩返しするため、22年11月には地元の東京都江東区の力を借りて「夢の島スケートボードパーク」を開設した。

 一方で「ストリート(文化)も大事にしたい」と公言する通り、ビデオパートも撮影。金メダリストの名を存分に生かし、活躍の場を広げていった。2大会連続の黄金の輝きが、堀米の今後をさらに明るく照らす。

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