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スケボー吉沢恋 “恩師”が感じた「強い覚悟」と金メダルへ導いたトランポリン教室での日々

2024年07月30日 07:10

スケートボード

スケボー吉沢恋 “恩師”が感じた「強い覚悟」と金メダルへ導いたトランポリン教室での日々
ジョイスポーツクラブ相模原で吉沢のトランポリン指導を行っていた山田勝昭さん Photo By スポニチ
 女子ストリート決勝が28日、行われ、初出場の吉沢恋(ここ、14=ACT SB STORE)が272・75点で金メダルを獲得した。赤間凜音(りず、15)が265・95点で銀メダル。日本勢にとっては五輪初採用で金、銅メダルを獲得した前回東京大会を上回る好成績となった。東京大会銅メダルの中山楓奈(19=ムラサキスポーツ)は79・77点で7位。同銀メダルだったライッサ・レアウ(16=ブラジル)が3位に入った。
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 吉沢恋を支えているのが、小学校時代に通ったトランポリン教室で培った体幹の強さやバランス感覚だ。練習は週1回、50分だけ。それでも「バランスやインナーマッスルを鍛えられる。さまざまな競技に役立つ」と話すのは、相模原市にあるジョイスポーツクラブで指導してきた山田勝昭氏(70)だ。

 中学入学と同時に一度はクラブを離れたが、五輪代表選考が佳境を迎えていた今年2月、トレーニングを再開した。山田氏は体幹、腹筋や足首強化のためのメニューを作り指導した。トランポリンでもトリックの動きを取り入れた練習を実施。吉沢も「板に乗っている時の感覚が変わってきた」と効果を実感していたという。クラブ所有の厚さ30センチのマットも貸し転倒を恐れずにトリック練習を繰り返せるようにサポートした。

 山田氏は「(吉沢は)スケボーで食べていきたいと言っている。なかなか将来を語れる子がいない中で、強い覚悟を感じた」と目を細める。同クラブ出身のオリンピアンはスキー・モーグルの冨高日向子に続き2人目。いずれも他種目ながら、トランポリンがもたらす効能を2人が証明した。

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