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初の女子選手・寺西飛香留はマンデー予選会突破ならず 総距離7110ヤードで74と健闘「楽しかった」

2024年09月16日 20:35

ゴルフ

初の女子選手・寺西飛香留はマンデー予選会突破ならず 総距離7110ヤードで74と健闘「楽しかった」
パナソニック・オープンのマンデー予選に出場した寺西飛香留 Photo By スポニチ
 男子ゴルフツアーのパナソニック・オープン(19~22日)のマンデー予選が16日、兵庫県・有馬ロイヤルGC(パー72)で行われ、女子として史上初めて男子ツアープレーヤーとなった寺西飛香留(ひかる、23)は74の102位でプロ上位3人に与えられる本大会の出場権獲得はならなかった。
 マンデー予選にはプロ、アマ合わせて132人が挑戦。総距離7110ヤードのタフなセッティングの中で2バーディー、4ボギーと健闘したが「全体的にショットは良かったけど、ちょっとパッティングの読みが合っていなかった」と振り返った。

 家族で誰もゴルフはしないが、「お父さんがひらめいて始めた」と4歳の時に初めてクラブを握った。高校は、高野山高の通信制課程であるマイ・ウェイコースに進学。元々写経に興味があり、「学校でそういうところがあるって知ったので写経とかも学校とかでできたら面白いなと思った」と高野山高ならではの魅力に惹かれた。

 今夏には「挑戦してみるのもありかな」と男子ゴルフツアーの来季の出場資格を争う1次予選会に出場。2次予選会進出は逃したが、出場91人の上位90%(82位以内)に入ったことでQTランクが付与され、ツアープレーヤーの権利を得た。ジュニアの頃から男子ゴルフのミニツアーなどに出場しており、中学2年生の時には日本オープンの予選に挑戦。好奇心旺盛な性格の23歳は、男子ツアーのタフなコンディションに興味津々で「男子のセッティングにこうやって身を置けることもなかなか無いこと。練習ラウンドからめっちゃ楽しかった」と笑顔がはじけた。

 それでも、男子ツアーに飛び込むのは勇気のいる決断だった。来季の出場資格を争う予選会の会場を見渡しても、女子はただ一人。コース側も女子選手が出場することを把握しておらず、「もらったロッカーキーが男子だった。キャディーさんと間違えられてました」と驚きのエピソードを教えてくれた。まさかの出来事もあったが、4日間競技の第3日には68をマーク。男子選手と同じセッティングで回りアンダーパーを出したことで「選手として認められたなっていう感覚はありました」とうなずいた。

 今秋にはJLPGAの最終プロテストを控える。古江彩佳、西村優菜らと同じ00年生まれの23歳で今回が6度目の受験。初の最終プロテストを前に「どんな試合でも一生懸命いま自分ができることをやるだけ。結果よりもやることを楽しみながら取り組めたらな」と意気込む。憧れの選手はタイガー・ウッズという平均飛距離275ヤードの飛ばし屋。男女両ツアーの二刀流で活躍する日を思い描く。

 ◇寺西 飛香留(てらにし・ひかる)2000年(平12)9月30日生まれ、兵庫県出身の23歳。4歳でゴルフを始めた。高野山高―産業能率短大卒。アマチュア時の16年大王製紙エリエール・レディース、17年ゴルフ5レディースなど国内女子ツアーに出場。台湾ツアーのライセンスも保持している。1メートル57。

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