広島連敗4で止めた 代打・西川V2点二塁打「結果出てよかった」

2017年04月24日 05:30

野球

広島連敗4で止めた 代打・西川V2点二塁打「結果出てよかった」
<ヤ・広>8回1死満塁 代打・西川は右中間に適時二塁打を放ちガッツポーズ Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島7―4ヤクルト ( 2017年4月23日    神宮 )】 神宮の左側を真っ赤に染めた赤ヘル党から大歓声を浴び、二塁ベース上で右手を突き上げる表情が誇らしげだった。チームの連敗を4で止めたプロ初のV打。ヒーローインタビューを受けるのも初めてだ。西川は満面に笑みを浮かべて言った。
 「昨日(1軍)登録され、連敗の(悪い)流れを変えたいと思って、打席に入った。結果、打ててよかったです!」

 同点の8回だ。敵失に松山の中前打、さらに犠打野選で築いた1死満塁の絶好機で、代打に指名された。「石山の力強い真っすぐに一番合うのは西川だと思った。決めていた」。起用が見事に的中し、石井打撃コーチはしてやったり…だ。

 初球カーブを見逃し、1ストライクからの2球目。甘いフォークを振り抜いた打球は、右中間フェンスを直撃した。値千金の2点勝ち越し二塁打。ヒーローは「むちゃくちゃ(打席で)緊張した。調子がどうあれ、結果が出てよかった」と安どの息をついた。

 WBCに参戦したレギュラー陣を脅かす新戦力として期待された今春。だが、好事魔多し…だ。3月11日、ヤクルトとのオープン戦(福山)で自打球を右膝に当て、骨挫傷で全治2週間の診断。「プレー自体は大丈夫だけど、押したり叩いたりするとちょっと…」。まだ万全とは言いがたい。

 いきおい、ウエスタン・リーグでは6試合で打率・174に低迷。前日22日に昇格した際も「気持ちは上がっているけど、体がついていかない」と弱気なコメントが口を突いて出た。それでいて、今季初打席初スイングが決勝打だ。いかに非凡か。緒方監督が目を細める。

 「去年から打席で物おじしないし、普通は緊張して力が入る場面でも、西川は自分のスイングができる。ファームでゆっくりしていたけど、いい仕事をしてくれたね」

 左の代打としてはもちろん、近未来の定位置獲りも期待される、内野のユーティリティープレーヤー。「(守備走塁)どこでも行けるのがボクの強み。マツダに帰ってまた頑張ります」。ファンに向けて声を張り上げた2年生がまぶしく輝いた。(江尾 卓也)

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