ギータ“虎の子”9回V撃 甲子園の浜風に逆らわず軽打

2018年05月30日 05:30

野球

ギータ“虎の子”9回V撃 甲子園の浜風に逆らわず軽打
<神・ソ>レフトスタンドのファンの声援に応える柳田(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク1―0阪神 ( 2018年5月29日    甲子園 )】 ソフトバンクは29日、交流戦開幕の阪神戦に1―0で勝利。0―0の9回無死一、二塁から柳田悠岐外野手(29)が決勝の左前適時打を放った。守ってはプロ初先発の岡本健投手(25)が4回無失点の好投を見せ、6投手による完封リレーで逃げ切った。
 浜風とケンカする気はなかった。0―0の9回無死一、二塁。柳田は2球で追い込まれながら、守護神・ドリスの141キロのスプリットを軽打した。打球は三遊間を破る、決勝タイムリー。「当てるので精いっぱい。いいところに飛んでくれた」と一塁ベース上で、両手を叩いて喜んだ。

 2年ぶりの甲子園。打撃練習では右翼から左翼方向に吹く強風に打球が戻され「全然(スタンドに)入んない!」と首をかしげるシーンが目立った。緊迫する9回の場面では「いい投手だから、ホームランを打つのは難しい」と代名詞であるフルスイングを封印して、ヒットを打ちにいった。工藤監督は「チャンスが少ない中、あそこで結果を出すのはさすが。引っ張らないで逆方向に打ってくれた」と勝負を決めた4番の打撃に目を細めた。

 昨季は自身2度目のMVPを獲得するなど、交流戦は相性がいい。「得意ではないですけどね。いつもと違う。それを力に変えて」と新鮮な気持ちで試合に臨みながら、好結果につなげている。

 チームは敗れれば借金を抱える危機だった。5月以降の借金となれば、15年に就任した工藤監督にとって初の屈辱。苦しみながらも交流戦は3年連続で初戦白星発進を決めた。指揮官は「今シーズンの中で、一番。絶対勝つという気持ちが出ていた試合だった」とナインに賛辞を送った。3年連続で最高勝率を誇る交流戦。僅差での1勝は、幸先のいいスタートとなった。(川島 毅洋)

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