清宮 “4刀流”ドラ1両投げ両打ち捕手と対戦していた「凄く器用な選手」

2018年06月06日 05:30

野球

清宮 “4刀流”ドラ1両投げ両打ち捕手と対戦していた「凄く器用な選手」
ロブ・マンフレッドMLBコミッショナー(左)とポーズをとるシーグラー(AP) Photo By AP
 二刀流の大谷もビックリ!?大リーグのドラフト会議が4日(日本時間5日)、ニュージャージー州セコーカスで始まり、ヤンキースが1巡目(全体23番目)で両投げ両打ちのアンソニー・シーグラー捕手(18、カーターズビル高)を指名。昨秋には米国代表としてU―18ワールドカップに出場し、日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)らと対戦した異色の逸材に注目が集まっている。
 後ろ髪をなびかせ、蝶ネクタイにシルバー系の光沢のあるど派手なクツが際立っていた。名門ヤンキースから1巡目指名を受けたシーグラーは、直後のテレビインタビューで「たくさんの偉大なプレーヤーがこのチームでプレーした。そのユニホームを着ることができるのは凄く名誉なこと」と素直に喜んだ。

 メジャーを席巻する二刀流どころではない。シーグラーは両投げ両打ちの超異色のプレーヤーだ。しかも、高校では捕手以外に内野手、スイッチ投手としてもプレー。今季は打率・421、14本塁打、盗塁阻止率は驚異の57・1%をマーク。投げては6本指のグラブをはめて右で90マイル(約145キロ)、左で88マイル(約142キロ)の直球を計測。今季は25回2/3で防御率1・09と抜群の安定感を誇った。

 「3歳の頃からスイッチ(両投げ両打ち)だった。10歳か11歳まではそれが普通だと思っていた」。昨秋は米国代表の正捕手としてU―18W杯の全勝優勝に貢献。1次ラウンドの日本戦では「7番・捕手」で出場し2打数無安打も、清宮を4打数無安打に抑える好リードを見せた。また、捕手だけでなく二塁手としても出場する器用さも発揮した。

ヤ軍のデーモン・オッペンハイマー球団副社長は「彼のユニークな能力は引きつけるものがある。いろいろなポジションで力を発揮できる」と力説。ヤ軍は2巡目(全体61番目)で強肩強打の捕手ジョシュ・ブロー(20)を指名しており、今後、シーグラーには捕手だけでなく内野手などあらゆる可能性を探っていくことになる。

 ▼日本ハム・清宮 ドラフト1位は本当に凄い。今思うとそういう子たちとプレーしていたんだな、と思います。(対戦したときは)肩が凄く強く、両投げ両打ちで凄く器用な選手だと感じた。でも、うちのピッチャーも負けていませんでしたよ。(米国打線から)23三振取った。いつかどこかで対戦したいですね。

 ◆アンソニー・シーグラー 1999年6月20日生まれ、米ジョージア州出身の18歳。昨年秋にU―18W杯に米国代表に選出され、全9試合中、正捕手として7試合に出場。強豪フロリダ大への進学が内定していた。父・トッドさんはカーターズビル高教師で元野球部コーチ。1メートル83、91キロ。両投げ両打ち。

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