侍J稲葉監督 誠也&大瀬良に熱〜い視線「五輪に向けて見ていきたい」

2018年06月06日 08:27

野球

侍J稲葉監督 誠也&大瀬良に熱〜い視線「五輪に向けて見ていきたい」
<広・日>スタッフのスマホで天気情報をチェックする?鈴木(中央)と西川(左)(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 広島の鈴木誠也外野手(23)と大瀬良大地投手(26)は5日、雨天中止となった日本ハム戦(マツダ)を視察する予定だった侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)から高い評価を受けた。今年11月に開催される日米野球(マツダなど)、2020年の東京五輪における侍ジャパン入りに向け、投打の中心2人も意欲十分で、さらに結果を残し続ける覚悟を示した。
 侍ジャパンの稲葉監督は自ら切り出し、緒方監督に侍候補選手の状態を確かめた。田中、菊池、丸、鈴木、大瀬良…。中でも、鈴木への期待の大きさは報道陣に答えた内容からも明らかだった。

 「ケガをして、まだ万全ではないと思う中で、しっかりとした成績を残していますし、鈴木誠也選手は、五輪に向けて見ていきたい選手ではありますね」

 シーズンに入って初となる侍ジャパン監督の訪問。17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に野手最年少で選出されたが、5試合出場で14打数3安打、打率・214。満足いく結果を残せず、日の丸への思いがよみがえったのか、鈴木は力強い口調で代表入りに意欲を示した。

 「選ばれる、選ばれないは自分の結果次第になる。今シーズンに限らず結果を残したいし、結果にはこだわってやってきている」

 今季は下半身の張りで一時離脱したこともあり5日現在、規定打席未到達ながら、打率・318、6本塁打、21打点。最低限ではあるが4番の重責を果たしている。自身の数字が11月の日米野球、その先にある20年東京五輪につながっていることも分かっている。

 「五輪は小さいころから見ているし、WBCよりかは五輪に出たいというのがある。(東京五輪は)26歳の年。出られれば一生の思い出になると思う」

 リーグトップ8勝を挙げている大瀬良は、広島投手陣で唯一、稲葉監督から名前を挙げられ「大瀬良投手は今年堂々としている。1年間ローテーションを守ってやることが一番大事。それが自信になっていく」と期待を寄せられた。

 16年11月の侍ジャパン強化試合でメンバー入りした経験はあるが「本大会の経験はないので、また違った雰囲気なのかなと思う。まだそういった(代表入りする)選手ではないと思っているし、成長して選ばれればいい」と、さらなる飛躍を誓った。

 首位を快走するチームの4番と勝ち頭。雨による小休止がもたらしたつかの間の「サムライ」への思い。6日からは頭の片隅に置き、赤ヘルのためだけに力を尽くす。(河合 洋介)

 《中村奨と2年目の坂倉に興味》稲葉監督はU―23代表候補についても言及し、広島のルーキー・中村奨と2年目の坂倉に興味を示した。「中村選手と坂倉選手の現状を、緒方監督に尋ねた。大会が10月にあるので」。中米ニカラグアで開かれる「第2回WBSC U―23ベースボールワールドカップ」(10月19日〜28日)。このうち中村奨について「緒方監督は“いいものを持っている。時間をかけて成長を見てみたい”と話していた」と明かし、うなずいていた。

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