エンゼルス・大谷 ベーブ・ルース以来104年ぶり「2桁勝利&2桁本塁打」快挙へ VSナ最恐打線

2022年07月23日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 ベーブ・ルース以来104年ぶり「2桁勝利&2桁本塁打」快挙へ VSナ最恐打線
2桁勝利&2桁本塁打に挑戦するエンゼルス・大谷 Photo By スポニチ
 エンゼルス・大谷翔平投手(28)が、いよいよ104年ぶりの偉業へと踏み出す。22日(日本時間23日午前8時20分開始)のブレーブス戦に10勝目を懸けて先発。勝利投手となれば、既に放った19本塁打と合わせて、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来の「2桁勝利&2桁本塁打」に到達する。ブ軍とは米5年目で初対戦。ナ・リーグトップの147本塁打をマークしている強力打線に立ち向かう。
 打者に専念した19日のオールスター戦。ドジャースタジアムでの試合前、遠投に近いキャッチボールをこなす大谷の姿があった。「なるべく時間を見つけて、いろいろ練習をやろうと思っていた」。多忙な中で、中8日で向かうチームの後半戦初戦先発に備えた。

 相手に不足はない。ブレーブスは前半戦でナ・リーグ最多の147本塁打。打線の核は大谷とともに18年の新人王を獲得したアクーニャと、ナ2位の27本塁打を誇るライリーの右の両主砲だ。2人とも球宴に出場して安打を放ち、状態もいい。

 24歳のアクーニャは19年には41本塁打。今季は昨夏の右膝手術の影響で4月末からの出場ながら、1番打者としてチームを引っ張り、本塁打競争にも参戦した。「大谷はフェノメノン(驚くべき)な存在。彼が投打で見せるパフォーマンス全てが素晴らしい」。ライバルを称賛した上で「僕はケガで出遅れたけど、対戦できることを凄く楽しみにしている」と目を輝かせた。

 昨季33本塁打を放ってブレークし、今季は既に27発と、さらに進化を遂げているのが25歳のライリーだ。7月は両リーグ最多の9本塁打で、打率は.400と月間MVP候補。「エリートのスプリット、凄く良いスライダーを持っており、直球は非現実的」と分析し、「最大のポイントは3球とも狙わず、一つを選んで攻略する」とテーマを定めた。

 大谷が初めてプレーするアトランタ。ここは48年前の1974年4月8日、ブ軍のハンク・アーロンが、ドジャース戦でルースの当時のメジャー最多記録を上回る715本塁打を放った地でもある。

 ルースという大きな存在に導かれたかのような今回の巡り合わせ。2年連続で球宴に出場後、大谷は「より頑張りたいなと、後半戦も思わせてくれる」と言った。昨季は10勝に王手をかけてから3試合勝ちがつかず届かなかったが、自身6連勝中の勢いのまま重量打線を封じ、世紀をまたぐ金字塔につなげる。

 【大谷が狙うその他の記録】
 ☆日本選手新記録の5試合連続2桁奪三振 現在4で、95年の野茂英雄(ドジャース)と並んで日本選手最長。
 ☆2年連続3度目の20号 現在19本。日本選手では松井秀喜(ヤンキースなど)が04、05、07、09、10年と5度の20本超え。
 ☆7戦7勝 現在6戦6勝でメジャー自己最長を更新中。勝敗がつかない試合を含めた連勝では昨季の8がメジャー自己最長(日本選手最長タイ)で、日本ハムでは16年に7戦7勝と9連勝をマーク。

 《NHK地上波で中継》注目の一戦を、NHKはBSではなく地上波のNHK総合で中継する。番組の関係者は「地上波での中継は(大谷が先発した)今年の開幕戦以来。注目度の高さを踏まえての編成になりました」と説明した。

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