【甲子園】聖光学院・斎藤監督 春夏通じて初、福島県勢51年ぶりベスト4に「大きな壁は越えられた」

2022年08月18日 20:52

野球

【甲子園】聖光学院・斎藤監督 春夏通じて初、福島県勢51年ぶりベスト4に「大きな壁は越えられた」
<敦賀気比・聖光学院>8強入りを決めた聖光学院ナインがスタンドへと駆け出す(撮影・岸 良祐)   Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権大会 準々決勝   聖光学院10―5九州学院 ( 2022年8月18日    甲子園 )】 3年ぶり17回目出場の聖光学院(福島)が7年ぶり9回目出場の九州学院(熊本)と対戦し、10―5で勝利。春夏通じて初の4強入りを果たした。
 打線は0-1と先制を許した初回、先頭安打から1死二、三塁に4番・三好(2年)の左翼線2点適時二塁打で逆転。なおも1死満塁から7番・伊藤(3年)の中犠飛、8番・生田目(3年)の中前適時打、捕逸で3点を加えた。4回には3番・安田(3年)の右前適時打、三好の左中間越え2点適時二塁打、5番・山浅(3年)の右前適時打で4点を奪い、リードを広げた。9-4で迎えた6回には暴投で加点した。

 投げては先発・佐山(3年)が初回に1点、5回に3点、7回に1点を失ったが、完投で逃げ切った。

 聖光学院は08年、10年、14年、16年夏と13年春の8強を超える成績となり、福島県勢としても1971年に準優勝した磐城以来51年ぶりの4強入りとなった。

 斎藤智也監督は九州学院の先発が直江(2年)ではなく桑原(3年)だったため「予想と違った先発投手を向こうが立ててきたので、ちょっと面食らったのはあるんですけど」としながらも「来たボールに対しての甘いボールへの対応、そこだけに集中して入って行こうということで試合に入ったら、想像以上の得点でびっくりしました。いい入りができましたね」と初回の5得点を含む13安打10得点を喜んだ。

 犠打やバント安打も多かったが、「立ち上がりはデータがなかったということも含めて、初回は丁寧にゲームメークしていこうかなと思ったので、確実に転がすところは転がして送るところは送ると決めていましたら、うまくつながったという形になりました」と語った。4打点を挙げた4番・三好については「打てる形をしてますね。うちの選手の中では一番理にかなった打撃フォームをしてるとおもっているんで、そのままあと気持ちが入り込んでいれば4番を外す理由はないという事ですね」と話した。

 今大会は「生徒らの勢いと生徒らの信念が非常に強くて、私もむしろ今はそこにのっかってる形ですかね。選手たちの勢いを止めないことが大事だなと思っているので、きょうは細かくサインは出しましたけれども、攻撃においても普通に打たせてもいいかなというぐらい、選手たちは大胆に野球をやれる状況になってますからね。それぐらい選手らの勝ちたいという気持ちが強いということですね」と手ごたえを口にした。

 福島県勢としては51年ぶり、チームとしては初の4強には「今までで一番乗り越えたかった壁が、この壁ですから。素直にうれしかったですね」と感想。投げては佐山が完投したが「佐山を継投するか迷いましたけれども、ベスト4が決定するのであれば、意地でも佐山にはマウンドに立っていてほしいという気持ちも、最後は出て来てしまったので6回ぐらいから言ってましたけれども。それぐらい大きな壁は越えられた。そういう意味ではうれしく思いますね」と話した。

 20日の準決勝では仙台育英(宮城)と対戦する。「毎年1、2回は練習試合も公式戦も含めて顔を合わせている状況なので、どんな雰囲気なのかお互いに分かってる状況だと思うんですけど、また相手に不足無しで、思い切り向かっていきたいと思います」と前を見据えた。

 ▼聖光学院OBの巨人・八百板 ベスト4進出おめでとうございます。聖光学院初のベスト4をとてもうれしく、誇らしく思います。テレビでみんなの頑張っている姿を見て、僕も刺激を受けています。監督、コーチ、選手のみなさん、最後まで悔いのないように甲子園で暴れてください。東北勢初めての優勝旗を福島に持って帰ってくれることを期待しています!頑張れ聖光学院。

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