大野豊氏 広島・床田の“打者を攻める”姿勢が投球にリズムを生み出し勝利につなげた

2023年05月10日 06:00

野球

大野豊氏 広島・床田の“打者を攻める”姿勢が投球にリズムを生み出し勝利につなげた
大野豊氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1ー0中日 ( 2023年5月9日    岐阜 )】 【大野豊 視点】この日の勝利は、床田の頑張りに尽きる。序盤の2回までは、やや投げ急ぐ部分が目に付いた。大学時代を過ごした岐阜での自身初登板。“しっかり投げないといけない”という気持ちが強くなりすぎた部分もあったのだろうか。それでも3回以降は立ち直り、非常にテンポ良く投げられた。“打者を攻める”という意識を前面に、どんどん投げ込んでいく姿勢が、投球にリズムを生みだした。
 随所に「なんとかしてやろう」という気持ちも見えた。特に、0―0の7回2死一、三塁、大島から見逃し三振を奪った外のストレートは、素晴らしかった。このボールにこもった思いは、野手にも伝わったはず。直後の8回に大学の先輩・野間が見せた、粘りの中での一振りにも、つながったと見る。

 床田に加え、最後を締めた矢崎も素晴らしかった。この日の投球で相当の信頼を得たはずだ。物おじしない、気持ちがいいくらいの勢いで投げ込む投球ができていた。栗林がいつ戻るのか分からないが、今の状態であれば、最後を任される試合も増えていくだろう。(本紙評論家)

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