落合博満氏 岡田阪神をオレ流分析 「攻撃できるのはピッチャーだけ」という観点から指摘したこと

2023年05月21日 22:42

野球

落合博満氏 岡田阪神をオレ流分析 「攻撃できるのはピッチャーだけ」という観点から指摘したこと
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が21日、NHK「サンデースポーツ」(後10・00)に出演。セ・リーグ首位を走る阪神を率いる岡田彰布監督(65)の采配について語った。
 阪神は21日の広島戦に勝利し、25勝14敗で2位のDeNAに2ゲーム差をつけて首位を快走している。その要因を「シーズン前に岡田監督が話していた野球、守り勝つ野球に徹していることがすべてなんだろうと思います」と話した。

 昨年まで遊撃を守っていた中野を二塁にコンバートし、遊撃には木浪を起用。二遊間をしっかりと固定していることについて「(岡田監督は就任前から)阪神の野球をつぶさに研究していたと思う。野球というのはフォアボール、失策というのが点数に絡むと言われている。まずその芽を摘んでいくというのが大事なんで。適材適所に選手をどうやって守備位置につかせるかを一生懸命考えたんだろうと思う。それでキャンプ中に内野手の強化をしたんだろうと思う。それが今、落ち着いて野球をやっている原因の一つなんだろうと思う」と分析した。

 攻撃重視か守りを重視するのかはチームによって異なるが、落合氏は「守りって1回から9回まである。どの場面でボールが飛んでくるか分からない。打席はたいがい4打席。どっちの比重をとるかなんですよ。だから、ピッチャーに与える影響が、今年の阪神の場合は大きい」とした。「相手を見るというよりも、自分のところがどういう野球をやるのかということで、まず攻撃ができるのはピッチャーだけ。バッターは受け身ですから。攻撃できる最大の武器を、“ここに打たれたらエラーするんじゃないのかな”という不安感をもたせて投げるよりも、“ここに打たせたら絶対にアウトをとってくれるんだ”という安心感のもとで野球ができているというのが一番大きな要因なんだろうと思います」と話した。

 落合氏は04年の中日監督就任から5年間、阪神を率いた岡田監督と対戦した。

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