阪神 大敗も前川が希望 メジャードラ1の160キロ撃ちマルチ「1軍は数字が全て」リーグ再開後も頼む

2023年06月19日 05:15

野球

阪神 大敗も前川が希望 メジャードラ1の160キロ撃ちマルチ「1軍は数字が全て」リーグ再開後も頼む
<神・ソ>4回、前川は二塁打を放つ。投手・スチュワート(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0―9ソフトバンク ( 2023年6月18日    甲子園 )】 阪神・前川がブレークした交流戦を快打2本で締めくくった。18年のMLBドラフト会議でブレーブスから1位指名された剛腕スチュワートを“ブレーク”する甲子園初のマルチ安打。惨敗の本拠地で希望の輝きを放った。
 「(スチュワートとは)ファームで1度対戦したが、三邪飛2つでまったく何もできなかった。何とかしようと思っていた」

 初回2死で訪れた第1打席は「技術」で見せた。155キロ、158キロと直球が続いた後、140キロ台のスプリット2球で目先を変えられながらも、カウント2―2からの外角高め160キロを的確にミートし、三遊間へ運んで遊内野安打とした。

 4回先頭で巡った第2打席では「対応力」で快打を生んだ。初球から全球ストレートの力勝負に対し、打者有利のカウント3―1。5球目の真ん中151キロ直球にスイングを仕掛けると、ややタイミングが早く、先に当たってバットが折れる一塁線へのファウルになった。続く6球目は156キロ直球に対し、わずかに遅れて左方向へのファウル――。少しずつ、だが、確実にアジャストへと向かう。そして7球目、真ん中低め156キロをドンピシャで砕き、右中間フェンスへぶち当てる二塁打をマークした。

 「初めはどうなるかと思ったけど、徐々に結果も出た。長打も今日出たので、交流戦はいい形で終われた」

 次なる使命は23日のDeNA戦から再開するリーグ戦での起爆。岡田監督は「真っすぐを打てんやつは1軍では無理よ」と速球打ちを高く評価し、「右投手のときはどんどん使うよ」と積極起用を明言した。いわば“準レギュラー”への昇格で、「1軍は数字が全て。結果を残すためにどう過ごすか、考えながらやっていく」と呼応した。有望株から真の主力へと立場を変えるべく、新たなスタートを切る。(八木 勇磨)

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