大谷、MLB150号、Aロッド超え歴代3位637戦目スピード到達 本塁打&打点で両リーグトップ

2023年06月19日 02:30

野球

大谷、MLB150号、Aロッド超え歴代3位637戦目スピード到達 本塁打&打点で両リーグトップ
<ロイヤルズ・エンゼルス>7回、ソロを放つ大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス9―10ロイヤルズ ( 2023年6月17日    カンザスシティー )】 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が17日(日本時間18日)、ロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場。7回1死から中越えへ23号ソロを放ち、日本選手では松井秀喜以来、史上2人目のメジャー通算150号となった。球団史上最速の到達で、75盗塁以上の選手に限れば、打者出場637試合目は通算696本塁打のアレックス・ロドリゲスを上回るメジャー歴代3位の早さ。本塁打に加え、打点でも両リーグトップに立った。
 3月のWBC決勝直後。大谷は少年時代から憧れだったアレックス・ロドリゲス氏から質問攻めにあっていた。「同じフィールドでインタビューを受けているのが正直信じられない。自分がそういう立場になれるように頑張りたい」。揺るぎない決意とともに、シーズンに臨んだ。

 夢は現実となる。舞台は3カ月後のカンザスシティー。確信歩きしながら、気持ち良さそうに打球を見つめた。7回1死。捉えたのは初球のチェンジアップだった。打球速度110マイル(約177キロ)、打球飛距離437フィート(約133メートル)で、軽々と中堅を越える23号ソロ。「節目の数字を打てて良かった。明日151号を目指して頑張ります」と語るにとどめたが、球団最速637試合目(投手のみの出場を除く)で150本塁打に達した。

 MVP3度の同僚トラウトの701試合や、日本勢最多175本塁打した松井秀喜の988試合を更新した。現地放送ではカンザスシティー名物を引き合いに、日本語で「このバーベキューはいいですね」と興奮気味に実況。ホットなフレーズは、SNS上でも話題を呼んだ。

 スピードとパワーを兼備するレジェンドに肩を並べた。637試合目での「150号&75盗塁」達成は、696本塁打&329盗塁のロドリゲス氏の646試合を上回る。史上最高の中堅手と名高い“ザ・キャッチ”ウィリー・メイズ(598試合)、史上初のシーズン40本塁打&40盗塁を達成したホセ・カンセコ(630試合)に次ぐ歴代3番目の早さ。23本塁打は独走態勢に入り、56打点も両リーグトップに並んだ。長打率、OPS、投手としての被打率も同1位。今季自己最長の14試合連続安打という絶好調ぶりに、トラウトも「打席に入るたびに柵越えを放つチャンスがある」とうなった。

 9戦7発。21年の自己最多46本を超える年間51発ペースだ。試合は6点リードの7回からまさかの逆転サヨナラ負けを喫したが、ワイルドカード争いではプレーオフ(PO)進出圏内のアストロズとゲーム差なしの勝率1厘差のままだ。3割ちょうどの打率は1位と1分6厘差の6位。自身初のPO進出だけでなく、3冠王の夢も膨らむ。(笹田 幸嗣通信員)

 ≪投打で5冠≫大谷は本塁打、打点、OPS、長打率、被打率の投打5部門で両リーグ5冠。チーム内でも打率・300、10盗塁、6勝、防御率3.29などセーブ数を除きほぼ全項目でトップ。両リーグ最長の21試合連続出塁、6試合連続長打を継続中。「6試合連続長打&四球」は1901年以降の近代野球ではバリー・ボンズ、ミッキー・マントル、ビリー・ワーバーに並び史上2番目。
 
 通算150本塁打達成の最速はライアン・ハワードの495試合。なお、メイズは通算660本塁打&339盗塁、カンセコは462本塁打&200盗塁を記録した。

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