5月の反動?阪神、ソフトBに今季最大9点差敗戦で交流戦終了 岡田監督「そんなにうまくいかんねんから」

2023年06月19日 05:15

野球

5月の反動?阪神、ソフトBに今季最大9点差敗戦で交流戦終了 岡田監督「そんなにうまくいかんねんから」
<神・ソ>選手交代を告げる岡田監督(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0―9ソフトバンク ( 2023年6月18日    甲子園 )】 阪神は18日のソフトバンク戦で救援陣が大崩れし、今季最大9点差の大惨敗に沈んだ。打線も振るわず7度目の零敗。パ・リーグで最も対戦成績が悪いソフトバンクに10年連続で勝ち越せなかった。交流戦を借金3で終え、7日時点で最大6・5ゲーム差をつけた2位・DeNAに5月23日以来の2差に迫られた。23日に再開するリーグ戦は首位攻防の直接対決で幕開け。岡田彰布監督(65)は現状を泰然自若の姿勢で受け止めた。
 耐えしのいでいた救援陣が火だるまになった。0―0の7回だ。開幕から24試合で防御率0・00だった加治屋が二塁打2本と四球で先制点を献上し、代わった及川と浜地も食い止められず、打者一巡で1イニング5点も失った。崩壊は止まらず、終盤3イニングだけで9点を奪われた。

 「そら、現状のピッチャーの力はあんなもんやで」

 岡田監督は達観した様子で受け止めた。打線も7度目の零敗。3日連続で更新した今季の最多4万2640人の声援に応えられなかった。球団通算1万1111試合目となった「1並び」の縁起がいい日に今季最大9点差で敗れた。

 「(勝率)5割ではアカン」という強気発言で始まった交流戦は、突入時に2位・DeNAとは6ゲーム差があり、7日には最大6・5差まで広げた。誤算があったとすれば、雨の影響で生じた3日からの9連戦か。疲労による打線の低迷と守護神・湯浅の不調で波に乗れず、途中で「一つでも貯金を」に下方修正した。結果、今季初の4カード連続負け越しの7勝10敗1分けで幕を閉じ、ついに2差まで詰められた。

 尻に火が付いた状態に見えても、百戦錬磨の指揮官は落ち着いていた。

 「(月間19勝の)5月の出来過ぎの分がちょうど…。そんなにうまくいかんねんから、野球って。その反動が交流戦に来て、俺は借金3つでよういったと思うよ。はっきり言うて。もっと負けてるよ、普通やったら。今のリリーフも調子の悪い者がおるからな。9回に3回(逆転負けを)やられたんかな。そう考えたら(借金)3つじゃ、もう御の字よ」

 独走状態から風雲急を告げる展開。報道陣から交流戦初優勝に王手をかけたDeNAの状態の良さについて水を向けられると、「今は相手は関係ない。調子がいいとか言っとると、またドーンと来るぞ。長いシーズンは」とライバルにも同じ「反動」を予言した。くしくも23日のリーグ戦は敵地での直接対決で再開。一方、自軍については「はっきり言って、調子のいい者は誰もいない」と自覚した。幸いにも、きょう19日から4日間は試合がない。つかの間の休息で立て直しを期した。(倉世古 洋平)

≪今季最大の得点差敗戦≫
 ○…阪神は今季7度目の零敗。9点差で敗れるのは、4月11日巨人戦の6点差(●1―7)を上回って今季最大の得点差だった。
 ○…今季のイニング別失点を見ると7回が33で最多。7回以降に許した82失点のうち、交流戦前の46試合は計47失点で1試合平均1.02だったのが、交流戦18試合では35失点で1試合平均1.94へ悪化した。救援投手の敗戦は今季6度目で、交流戦だけで4度を数えた。

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