阪神・岡田監督、短期決戦の秘策「あるある」 全体練習で選手の成長実感「やっぱり自信やろな」

2023年10月08日 05:15

野球

阪神・岡田監督、短期決戦の秘策「あるある」 全体練習で選手の成長実感「やっぱり自信やろな」
<阪神全体練習>練習を終えグラウンドを後にする岡田監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督は三塁ベンチ前にどっしりと腰かけて休養明けの選手の動きを見守った。CSファイナルSに備えた全体練習の初日。まず課したのは、先発投手陣を交えた投内連係だった。
 「キャンプ以来やからなあ。(全員参加の)今日と明日しかできへんからなあ」

 復帰した昨秋キャンプから徹底させてきた基本中の基本。「普通にやるだけよ」と口酸っぱく伝え、リーグ優勝への揺るがぬ土台にもなった心構えを、ポストシーズンを前にもう一度、再確認させているようだった。シートノックに移った後も声を出し、内外野が力強く球をつないだ光景に目を細めた。

 「やっぱり自信やろな。スムーズやもん。あんだけ変わるんやもんな、2月と。外野の連係とかずっと言ってきて。今日でも30分ぐらいずっとスローしてるけど、誰一人、高いボールなかったやろ」

 視線には厳しさではなく信頼がにじみ出る。開幕から試合を重ねるごとに勝つ集団へと変貌。特に変哲のない基本練習にこそ成長や進化を見て取った。

 ポストシーズンには「うちはメンバー代えてないから、ラッキーボーイなんか出えへんと思う」と不変の布陣で臨むことを強調。一方で采配に関しては別だ。「(戦い方は)ある程度は変えなあかん。変える言うても、マル秘事項やから」と“岡田スペシャル”の準備を示唆した。

 バントシフトでのサインプレーやけん制、攻撃面でも短期決戦仕様を思い描き、レギュラーシーズンでは見せていない秘策も「あるある」と明かした。「143(試合)のデータがあるわけやから。分析してやらな」。王道を進みながら、どんな奇襲を仕掛けるのか。第1次政権では日本シリーズ(0勝4敗)、CS(1勝4敗)を合わせて計9試合のポストシーズンで1勝8敗。勝負師として雪辱の思いは強い。経験と分析に裏打ちされた戦術が注目される。(遠藤 礼)

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