ソフトバンク柳田「しっかり捉えることができた」　主将の特大弾でCS切符つかんだ

2023年10月08日 06:00

野球

ソフトバンク柳田「しっかり捉えることができた」　主将の特大弾でCS切符つかんだ — ＜楽・ソ＞3回、逆転2ランを放つ柳田（撮影・久冨木　修） Photo By スポニチ

【パ・リーグソフトバンク5ー5楽天（ 2023年10月7日楽天モバイル）】ギータ弾でCS決めた！！2位のソフトバンクは7日、4位楽天と対戦し、1―2の3回2死三塁から柳田悠岐外野手（34）が、流れを一気に引き寄せる22号2ランで逆転に成功した。6回に同点とされるも、延長12回を戦い、8連敗中だった“鬼門”楽天モバイルで執念のドロー。3位以内が確定し2年連続14度目のクライマックスシリーズ（CS）進出を決めた。9日のオリックスとの最終戦では、引き分け以上で自力2位が確定する本拠地でのCS開催を目指す。

主将のひと振り、からの確信歩きが、CSに向かうチケットとなった。柳田のV撃弾から、4時間50分のドロー劇につながった。

　「いいスイングでしっかり捉えることができた。逆転のホームランとなって良かった」

　1―2の3回2死三塁での2打席目。苦境を打破した。先発・岸の初球直球を完璧に捉えた。豪快にバットを振り上げた後、歩きながら打球の行方を見届けた。逆転2ランはスタンド中段で弾んだ。4試合ぶりの一発となる22号。打点王争いでトップの同僚・近藤に1差の85とした。

　“鬼門”で苦しんでいたチームの雰囲気が、この一発でガラリと変わった。楽天モバイルでは今季1勝9敗で8連敗中だった。計20得点、1試合平均2得点と打線が湿っていたが、終わってみれば5得点。引き分けとなったがキャプテンの一撃が流れを変えた。

　藤本監督も「柳田からね、打線は積極的に行ってくれているね」とひと安心。まずは2年連続でのCS行きを決めた。3点リードの6回に先発スチュワートが辰己に3ラン被弾。振り出しに戻されたが7回からは両軍の中継ぎ陣の我慢比べにも勝った。7回の藤井から、松本裕、オスナ、又吉、大津、嘉弥真、回またぎの津森が12回を締めて、見事な無失点リレーとなった。

　この日のデーゲームでロッテがオリックスに敗戦。チームは、引き分け以上でCS出場は確定していたが、勝利へはあと一打が出なかった。5―5の9回2死一、二塁で中村晃は左飛。5―5の延長10回2死一、二塁で甲斐、周東が凡退。同11回2死一塁で近藤、中村晃が凡退。ここぞの一打が出ずに、2年連続2位確定は9日オリックス戦に持ち越された。8日夕方には京セラドームでの練習が決まった。10勝の勝ち頭、有原で、自力での2位を取りに行く。9日は柳田の35歳の誕生日だ。主将は「残り1試合、頑張ります。ドキドキできるだけ、ありがたいですね」。2位を決めて、チームも自身もまずは祝う。　（井上　満夫）