広島・堂林 “ドウ”デュースばり走り込む 15年目の来季キャリアハイへ 「体をいじめ抜いてもいい」

2023年12月25日 05:45

野球

広島・堂林 “ドウ”デュースばり走り込む 15年目の来季キャリアハイへ 「体をいじめ抜いてもいい」
広島・堂林 Photo By スポニチ
 広島・堂林翔太内野手(32)が24日、マツダスタジアムで自主トレを行った。33歳シーズンとなる来季は今季以上のパフォーマンス発揮を目指しており、来年1月にカブス・鈴木誠也らと5年連続で行う予定の合同自主トレでは、有馬記念を制覇したドウデュースばりの走り込みに取り組む構え。加齢による衰えにあらがっての来季15年目のキャリアハイ更新を視野に入れ、下半身から鍛え直す。
 堂林は自らにムチを入れ、来季へ向かう準備を進める。その一環として、来年1月のカブス・鈴木らとの合同自主トレでは例年以上に走り込みを行うことを決めている。目的は走攻守の動きの基本となる下半身強化。最大の持ち味である長打力にさらなる磨きをかけるべく、意気込んだ。

 「自分に合うものを探していかないといけないですし、30歳も超えて、また走ることもしっかりやりたいと思っている」

 今季は100試合出場で打率・273、12本塁打、35打点。3年ぶりに2桁本塁打をマークした。シーズン終盤の9月12日ヤクルト戦からは4番起用されるなど、中軸の役目も果たした。そんな“鯉のプリンス”も来年8月で33歳。だが老け込むには、まだ早い。加齢を止めることはできないが、あらがうことはできる。そのためにも、この日の有馬記念を制したドウデュースばりに走り込んで下半身を鍛え、一層の馬力を身につける算段だ。

 「衰えも早くなってくるので、そこは意識している。体をいじめ抜いてもいいのかなと思う。今年は本塁打も昨年(8本)より増えたので、自分の武器として、来季も増やしていきたい」

 下半身強化によってスイングスピードを向上させ、体の切れを出す――。その先に追い求めるのは、本塁打増だ。鍛え直した土台の上に、一流の技術を乗せる。20年1月に鈴木との合同自主トレを開始して以降、直近4シーズンは同年の自己最多タイ14本塁打など通算34発と好調を維持。今回も「疑問に思ったことはすぐに投げかけて、(鈴木も)すぐに返事もくれるので、頼りにしている」と助言を自らに取り入れる。加えて、今季はチームのアナリストの分析から「低い弾道の本塁打が多かった」ことが判明。力に頼らず、体をうまく使うことで本塁打が量産できるという見込みも立った。キャリアハイ更新の15本塁打以上も十分、視野に入ってくる。

 「現状維持だと絶対うまくいかないと思っている。腕を磨いていかないといけない」

 選手会長としてチームを引っ張るためにも、それに伴う実力が必要。堂林はさらなる進化を目指し、目的地へ向けて走り続ける。(長谷川 凡記)

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