【新春インタビュー 広島ドラ1・常広】「勝」てて、「華」のある投手が理想形

2024年01月04日 05:45

野球

【新春インタビュー 広島ドラ1・常広】「勝」てて、「華」のある投手が理想形
サイン色紙を右手に、カープのメガホンを左手にポーズを決める広島ドラ1・常広 Photo By スポニチ
 広島ドラフト1位の常広羽也斗投手(22=青学大)が本紙インタビューに応じ、新年の誓いを「勝つ」と色紙にしたためた。「格好いい投手」を理想に掲げる右腕は、独自の感性をプレーで体現した上で、最速155キロの直球を武器に、勝てる投手になる青写真を描いた。また、大学時代のチームメートで阪神ドラフト1位の下村海翔投手(21)にも対抗心を示し、即戦力として1年目から活躍することを約束した。 (取材・構成=長谷川 凡記)
 ――あけましておめでとうございます。いよいよ新たなスタートになる一年を迎えた。
 「あけましておめでとうございます。1年目からチームの勝利に貢献できる投手になれるように、頑張りたいと思っています。また、自分がプロ野球選手として、何が足りなくて、何で勝負できるのか、というのを知る一年にしたいなと思います」

 ――今年を漢字1文字で表すとしたら。
 「“勝”です」

 ――その心は。
 「勝負の世界で何事も勝負になるので、勝てるようにという思いがあります」

 ――目標とする投手は。
 「広島なら森下投手で、西武の今井投手も好きです。格好良くて、投手として華がある。そういう華がある投手というのは憧れがありますし、そうなりたい」

 ――常広投手にとって、華がある選手とは。
 「試合で見入ってしまう投手。自分は、西武の今井投手が投げていたら、見入ってしまいますね」

 ――格好いいという価値観の基準は。
 「投げている姿というか、見た目だと思う」

 ――見た目が大事と考えるようになったのは、いつ頃からか。
 「小学生ぐらいです。シンプルに、自分がそう思ったんですけど、試合を見ていても動きが格好いい人は目立つというか、格好いいので。そういう選手に憧れます」

 ――野球をやっている中で格好良さは常に求めてきた。
 「それが常にモチベーションで、昔は投球フォームとか、格好いいと言われることを求めて練習したりしていた。いい球が行った時は、格好いいフォームで投げられていると思う」

 ――1年目でこだわる数字の目標は。
 「数字とかには正直、あまり興味はないです。自分の投げたい球とか、自分のやりたいことなどを突き詰めていきたいです」

 ――理想の球のイメージはあるのか。
 「空振りの取れる直球です。バットに当たらない直球を目指して練習しているので、そういう球を投げられるフォームはどういうものなのかとか、そういうのを考えて練習しています」

 ――その理由は。
 「そこも格好いいからですね。抑える、抑えない以前に、格好良さを求めてやってきた。これからは、正々堂々と勝負して、勝つのが大事になってくると思うので、直球の強さを意識して、空振りが取れる直球を追い求めていきたい」

 ――青学大の同期の下村も阪神入団。同じリーグで戦う。
 「2人で投げ合ったりすると、競争心も出てくると思う。自分の気持ちとしてもプラスにできるように、いい意味で意識できたらと思います」

 ――下村とはどんな関係性でありたい。
 「バチバチ戦っていきたいですね。ライバルと思えるぐらい、心に余裕を持って野球をやりたいです」

 ――広島の印象はどうか。
 「マツダスタジアムの周りはカープ一色で、広島の人はカープを応援しているんだなと分かった。皆さんに応援されるような選手になりたいです」

 ◇常広 羽也斗(つねひろ・はやと)2001年(平13)9月18日生まれ、大分県出身の22歳。小3で野球を始め、南大分中時代は大分リトルシニアに所属。大分舞鶴では甲子園出場なし。青学大ではリーグ戦通算8勝。23年の全日本大学野球選手権で優勝に貢献しMVPと最優秀投手。7月に日米大学野球選手権の日本代表に選出された。1メートル80、73キロ。右投げ右打ち。

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