阪神ドラ3・山田 狙うは74年掛布以来50年ぶり高卒新人本塁打「1本は打ってみたい」

2024年01月04日 05:15

野球

阪神ドラ3・山田 狙うは74年掛布以来50年ぶり高卒新人本塁打「1本は打ってみたい」
公開自主トレの合間に笑顔を見せる阪神ドラ3・山田(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 阪神のドラフト3位・山田脩也内野手(18=仙台育英)が3日、埼玉県さいたま市の公園で自主トレを公開した。仙台育英(宮城)時代には甲子園で通算14試合を戦った「甲子園の申し子」。戦い慣れた聖地が本拠地となる今季、球団では1974年掛布雅之以来50年ぶりとなる高卒新人本塁打も視野に入れ、飛躍を狙う。
 自宅近くの公園で自主トレを公開した山田が大志を掲げた。中学生以来となる父・浩二さんのノックを受け、プロ1年目を始動。原点に立ち返った上で一つの目標を口にした。

 「まずはしっかり体をつくって、(1軍に)呼ばれたらそこでしっかり結果を出せるように頑張っていきたい。ホームランバッターじゃないので、そんなバカバカ打てるような感じじゃないですけど、1本は打ってみたい」

 脳裏に描かれたプロ1年目の青写真には、1軍でアーチを描く自身がいる。高卒新人の本塁打となれば、球団では74年掛布雅之以来50年ぶり。その快挙も視界に捉えつつプロの門をたたく。阪神は23年まで49年間にわたって高卒新人に本塁打がなく、ブランクは現時点で12球団最長。不名誉な記録にストップをかける一撃にもなる。

 加えて「甲子園の申し子」に期待されるのは高卒新人の甲子園弾だ。こちらは達成なら68年川藤幸三以来56年ぶりとなる。仙台育英2年夏、3年春夏の3大会計14試合を聖地で戦った実績があり「自分を成長させてくれる場所。あの舞台に戻りたい」という山田。残念ながら高校時代に本塁打を放つことはできなかったが、同じ仙台育英出身の兄・利輝さん(24=TDK)が17年夏の甲子園で左翼席に放った本塁打を小学6年時にスタンドから見ており、「歓声が凄いので、ダイヤモンドを回りながら(自分も歓声を)感じたい」と気持ちを高ぶらせる。

 球団史に残る一発を放つためにも、今は下半身強化と打撃フォーム見直しに励む日々。「(下半身を強化すれば)インパクトとか音とかも徐々に強くなってくると思う。ビデオを撮りながらどういう感じでバットが出ているのか、タイミングはどうだったかというのを徹底的に分析しながらやりたい」。あの地鳴りのような聖地の歓声を一身に浴びる日を目指して、背番号52が一歩目を踏み出した。(松本 航亮)

 ◇山田 脩也(やまだ・しゅうや)2005年(平17)8月20日生まれ、宮城県仙台市出身の18歳。5歳で仙台スワローズで野球を始め、小学校で仙台広瀬リーグ・荒町タイガース、中学校で仙台東部リトルシニア所属。仙台育英では1年春からレギュラー。2年夏から3大会連続の甲子園出場で、2年夏優勝、3年夏準優勝。高校通算18本塁打。1メートル77、72キロ。右投げ右打ち。

 ○…山田は、仙台育英の恩師・須江航監督から受けたエールも追い風とする。新年のあいさつの返信に「厳しい世界に入るから、より一層気を引き締めてケガなく頑張って」などとあったという。また元日は自宅近くの氷川神社に初詣し、引いたおみくじは吉。「勝負強いこととか仕事がいい感じみたいなことが書いてあったので、期待したいと思う」と前を向いた。

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