【新春インタビュー ソフトバンク・前田悠伍】大谷ばりのストイック宣言「長い間、活躍する選手」目指して

2024年01月04日 05:00

野球

【新春インタビュー ソフトバンク・前田悠伍】大谷ばりのストイック宣言「長い間、活躍する選手」目指して
ソフトバンクのドラ1・前田悠伍 Photo By スポニチ
 ソフトバンクのドラフト1位・大阪桐蔭の前田悠伍投手(18)が、大阪府大東市の同校グラウンドでスポニチの独占インタビューに応じた。少年時代からドジャース・大谷翔平(29)のようにストイックだったこと。大阪桐蔭主将就任投票の意外すぎる「ゼロの真実」。さらには「魔球」と呼ばれるチェンジアップを生かすために必要なことなどを大いに語った。(取材・構成=杉浦 友樹)
 ――まずは子供の頃の話を聞かせてください。
 「自分はもともと大勢が好きじゃなくて。学校が終わってもすぐに帰っていました。一人で練習とか、ずっとしていたので。あまり遊ぶことをしていなかった。小学校高学年ぐらいから、ほとんど遊ばなくなって。あまり人と関わることはしてこなかった」 

 ――なるほど。一人でどんな練習を?
 「シャドーと壁当て。兄と父とキャッチボールをするときもありました。あとは走ることも一人で自分で考えながらしていました。ウエートは中学まではしてこなかった。走ること、投げることは、(小学生から)ほぼ毎日していました」

 ――その姿は大谷翔平に通じる。どう見ているか?
 「あれだけ活躍されていて、遊んだりとかは聞かない。野球に集中している。そういった人がプロの世界で活躍するイメージはある。人として尊敬というのはあります」

 ――それぐらいストイックにやりたい?
 「そうですね」

 ――孤高だった少年が、名門・大阪桐蔭の主将になった。
 「キャプテン投票があって。自分たちの代は21人いるんですけど、自分には1票も入っていなかった」

 ――それなのに?
 「西谷先生(監督)から指名というか“前田主将やれ”と言われたので、やっていました。0票の人がなったのは、(学校史上)初めてだと思います」

 ――主将になっての意識の変化は?
 「もともと(自分が)引っ張っていかないといけない存在というのは、分かってはいました。副主将ぐらいやれたらと思っていたので。そこには票が入ってはいたんですけど。普段より(周囲に)声かけをするようになったり、行動と言動を少しずつですけど、変えていきました。今思えば、主将をやってよかったと思います」

 ――大きく成長してドラフト1位指名。プロでの人生設計は?
 「まずは1年目中盤ぐらいから1軍に行きたい。2年目でも新人王は獲れる。最終的には和田選手のような長い間、活躍する選手というのがある。もう一度日本代表に選ばれる夢もあります」

 ――チェンジアップは「魔球」と呼ばれる。プロでも決め球?
 「得意ですけど、ずっと投げていたらプロでは踏み込まれて振られてしまう。一番は真っすぐをより強く、切れのあるボールを投げたい。球速はこだわっていないので磨きたい。その次に変化球の曲がり球(スライダーやカットボール)を課題にやってます」

 ――球速を求めない理由は?
 「求めすぎると逆にスピードが出ない。力感なく投げ、トレーニングをしたら自然と球速は上がる意識でやっています」

 ――タイトルは?
 「そればっかり求めたら、チームの勝ち負けもあるし、自分本位になってしまう。まずは自分の立ち位置と抑えられるスタイルを早く見つけたいです」

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県出身の18歳。古保利小2年から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時にオリックスJr.選出。高月中では湖北ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。2年時の甲子園は春優勝、夏ベスト8で昨春はベスト4だった。好きな食べ物は焼き肉で部位はタン。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

おすすめテーマ

2024年01月04日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム