阪神ドラ1・下村 “初日”から優等生ぶり発揮 「一番きつい練習」ポール間ダッシュ自ら選択

2024年01月09日 05:15

野球

阪神ドラ1・下村 “初日”から優等生ぶり発揮 「一番きつい練習」ポール間ダッシュ自ら選択
走り込む阪神・下村(右)(後方左から椎葉、石黒、津田)(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21=青学大)が入寮から一夜明けた8日、他の新人7選手とともに兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で自主練習を行った。自ら進んで、走行距離が長いポール間走に取り組み、意欲的に走り込んだ。きょう9日から始まる新人合同自主トレを前に、“初日”から優等生ぶりを発揮した。
 前日7日の入寮から一夜明け、下村はプロとしての“第一歩”を踏み出した。自室の整理もそこそこに、午前10時から同期7人とともに練習を敢行。コーチもトレーナーもいない完全な自主トレとはいえ、少しくらいサボっても…という甘えとは無縁だった。

 寒空の下、始まった練習で、右腕は複数あるメニューの中から本人が「最も厳しい」とした「ポール間ダッシュ(PP)」を選択した。自らが設定した30秒×12本のノルマを消化し「しんどかった」と苦笑いしながら充実感を漂わせた。

 「(自主トレが)本格的に始まってから、へばりたくなかった。最初に一番きつい練習をやって、ちょっとでも感覚に慣れるように、意識してやろうと決めていた」

 さすがドラ1、さすが優等生。最もつらい鍛錬を自らに課し、その自覚を示した。きょう9日に始まる新人合同自主トレに向け、調整は上々。それは“本職”ともいうべき「投げる」動作にも表れた。

 PPの前に行った初のキャッチボールではドラ1の片りんも見せた。育成2位・福島相手に約70メートルの遠投では伸びのある球を披露。守備を自慢とする同期に「(球が)落ちてこなくて、後半からめちゃくちゃ伸びる。すごくいい球がきていた。(捕球で)手が痛かった」と言わしめるほどだった。

 一球一球を丁寧に投じた下村は「全員が意識を高くやる。みんなで一緒にやっていけたら」と、ともに汗を流した仲間を頼もしげに見つめた。そして「入ってしまえば順位は関係ない。1位だからえらいわけじゃない」と続けた。その一挙手一投足に慢心はない。

 「気持ちが上がりすぎて、ケガだけしないように気をつけたい」
 PPくらいで音を上げていては、長いシーズンを戦い抜くことはできない。今後待ち受ける厳しい練習にも臆さず取り組み、心身両面で進化を目指す。(杉原 瑠夏)

おすすめテーマ

2024年01月09日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム