広島・床田 掲げた目標は「投げて170イニング」「打ってプロ1号」 二刀流でチームを引っ張る

2024年01月18日 05:45

野球

広島・床田 掲げた目標は「投げて170イニング」「打ってプロ1号」 二刀流でチームを引っ張る
マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した広島・床田 Photo By スポニチ
 広島・床田寛樹投手(28)が17日、マツダスタジアム隣接の室内練習場で自主トレを公開し、「170イニング以上」と「初本塁打」の投打二刀流の目標を掲げた。昨季は自己最多11勝を挙げ、得意とする打撃でも存在感を発揮。現状に満足することなく高みを見据え、昨季以上の成績でのフル回転を期した。
 床田は真価を示すため2年連続の活躍を自らに課した。まず本業の投球ではイニング数にこだわった。

 「今年ダメだったら、(昨季の成績が)たまたまだと見られる。いい結果を残せるよう(投球では)170イニングを目指して頑張りたい」

 昨季は自己最多156イニングで初めて規定投球回を満たし自己最多11勝(7敗)。さらに積み上げるために、より幅の広い投球術を求めた。

 「緩いスライダーも、チェンジアップも全部の球種を磨きたい。ツーシーム以外で勝負できるように。去年はずっとツーシームに頼っていた。それがなくてもいいぐらいの底上げができれば理想」

 オフには昨年9月下旬に新たに加えたチェンジアップの改良に取り組み、130キロ台中盤のスライダーについても減速して強弱をつける微調整を春季キャンプで施す計画だ。

 「試合をしっかりつくれば打席も増える。打席に立てるように自分の仕事を全うしたい。そっちの(打席に立つ回数が多い)方が結構テンション上がりながら投げられる」

 大好きな打撃がもたらす相乗効果を自覚。昨季は規定投球回に到達したセ・リーグ投手では最高打率・275、投手では両リーグ最多の11安打(40打数)を記録した。二塁打も4本を数え、未体験の本塁打への憧れは募るばかり。チームメートの森下が昨年6月28日のDeNA戦で初本塁打を放った際も「先を越されて悔しい」と反応。「(本塁打を)めちゃくちゃ打ちたい」と今季8年目の絶対目標に定めた。

 「自主トレでも、めちゃくちゃ打撃練習している。毎回30分くらいはやっている」

 昨年12月下旬から1月上旬にかけた母校・中部学院大での自主トレでも時間を割き、「春季キャンプでも、また(打撃練習を)やろうかなと思う」と余念がない。先発陣の中核として投打二刀流の活躍を思い描いた。
 (長谷川 凡記)

 <床田と一問一答>

 ――今年初めてチームメートと顔を合わせて気持ちは。
 「みんなで(練習を)やるというのは、“いよいよ始まるな”という気持ちになる」

 ――オフの肉体改造で体重などに変化は。
 「ちょっと増えてしまって今は95キロぐらい。キャンプまで時間があるので、もうちょっと絞っていきたい」

 ――メジャーでは同世代の大谷(ドジャース)が二刀流で活躍。
 「スゴい。ちょっとレベルが違いすぎる」

 ――肘や足首などの状態は。
 「まだ何とも言えない。いい日もあれば、悪い日もある。(トレーナーと)相談しながらできればと思う」

 ――初の開幕投手への思いは。
 「今は特に(ない)。自分のできることをしっかりやろうと思っている。どこで投げるか分からないけど、自分の投げる場所で、いい結果を出せるように、いい準備をしていきたい」

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