巨人・浅野にイチロー氏の教え 「1番・中堅」定着へ合同トレ 21年以来の再会「プラスになる」

2024年01月18日 05:25

野球

巨人・浅野にイチロー氏の教え 「1番・中堅」定着へ合同トレ 21年以来の再会「プラスになる」
自主トレを公開した浅野 Photo By スポニチ
 高卒2年目の巨人・浅野翔吾外野手(19)が17日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを公開し、今月14日に「1日限定」でマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)と合同練習を行ったことを明かした。日米通算4367安打を積み上げたレジェンドから打席での心構えなど「イチ流の教え」を受けた男は、今季目標に「1番・中堅」への定着を掲げた。
 夢のような時間を一分、一秒たりとも無駄にしなかった。浅野は3日前の14日に神戸市内でイチロー氏と合同練習を行ったことを明かし「3年前と違った質問ができた。一日だけだったけど、なかなかできない経験をさせてもらい、自分にとてもプラスになると思います」と力を込めた。

 高松商(香川)2年時に指導を受けた縁もあり、久々の再会で実現した合同練習。高校時代に受けた指導をきっかけに飛躍を遂げ、ドラフト1位でのプロ入りも果たした19歳は「どの球を待って打ちますか?」や「追い込まれてどういう対応をしますか?」など打席での心構えに関する質問を連発した。助言については「ちょっとそれは…」と多くを語らなかったが、日米通算4367安打を積み重ねたレジェンドの言葉は胸に響いたに違いない。改めて「常に全力」という金言も授かったようで「そこが一番、自分の中で残っている」と目を輝かせた。

 昨年は高卒1年目ながらプロ初安打、初本塁打をマークするなど24試合に出場し「思っていた以上にたくさんのことが学べて、たくさんのことが経験できた」と言う。腰痛で秋季キャンプは不参加だったが「70、80%くらいになっています」と順調に回復し、この日はティー打撃で力強いスイングも披露した。

 2年目の目標は「1番・中堅」への定着。イチロー氏が現役時代に慣れ親しんだ打順に定着した上で「ホームランは打てなくてもいいので、二塁打の数と出塁率にこだわってみたい。(出塁率は)4割以上を目指したい」と高い目標を設定する。阿部監督は外野のレギュラーは白紙を強調。丸、秋広、梶谷らライバルは多いが「阿部さんの監督1年目の年なので、本当に優勝日本一を目指して頑張りたい」と戦力として貢献することを誓った。

 この日は大谷や山本が加入して話題のドジャースの帽子をかぶってキャッチボールや打撃練習で汗を流した浅野は「(高校時代から)気にしてくださっている。イチローさんの期待に応えられるようにやっていきたい」と力を込める。イチロー氏に憧れて背番号「51」を背負う19歳が、勝負の2年目に向かう。(川島 毅洋)

 ≪打撃の神になる!?今季は赤バット≫浅野が今季は「赤バット」を使用する考えを示した。球団のレジェンドOBで「打撃の神様」と称された川上哲治が使用したことが有名。重量は昨年から約20グラム重い900グラムとして、長さも1センチ長い87センチに変更し「気持ちを前面に出していきたいのでバッティング手袋も赤ですし、今シーズン使う用のグラブも、もう全部真っ赤に。熱い男を演じていきたい」と話した。

 ▼イチロー氏と高校野球指導 20年の智弁和歌山から始まり、昨年12月16、17日の宮古(沖縄)まで通算8校で指導。高松商は21年12月11、12日に行った。当時2年生で主将を務めていた浅野は一緒にキャッチボールを行い、自らバットを持って助言を求める場面も。イチロー氏は21、22年に続いて昨年11月21日にも自身が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と高校野球女子選抜とのエキシビションマッチを東京ドームで開催。プロだけでなく、アマチュア野球界も盛り上げるために尽力している。

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