ソフトバンク・周東 開幕戦から「1番・センター」で引っ張る「自分が思う以上にやらないと…」

2024年01月18日 05:00

野球

ソフトバンク・周東 開幕戦から「1番・センター」で引っ張る「自分が思う以上にやらないと…」
サッカーボールを蹴り、アップするソフトバンク・周東(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 開幕戦から先頭に立つ――。ソフトバンク周東佑京内野手(27)が17日、宮崎県都城市で行っている合同自主トレを公開。開幕戦となる3月29日のオリックス戦(京セラドーム)での「1番・中堅」での出場に強いこだわりを見せた。課題の打撃強化のため増量にも成功し「打率3割」を目標に掲げる。球界屈指の韋駄天(いだてん)は、新選手会長としてもチームの“先頭”を走る決意を明かした。
 16年以来8年ぶりビジター開幕となる3月29日のオリックス戦。まっさらな打席から先頭を走りたい。周東がリードオフマンへの思いをちらつかせた。

 「やりがいはあると思います。いければ一番いいとは思いますけど頑張らないと。そこで1年間、やるには自分が思う以上にやらないとなと思います」

 1番打者についてこの日、周東はそう、胸の内を語った。昨季、初出場は開幕2戦目(対ロッテ)で「1番・中堅」だった。スタメン出場した55試合中、1番打者で最多37試合に出場した。昨オフは「来季、試合に出続けているならば1番でしょうね」と理想の仕事場を明かしていた。

 公開した自主トレ。ノックは中堅の位置で難なくさばいた。昨年に小久保監督からはセンターで勝負するよう伝えられている。野手のレギュラー当確は柳田、近藤の両外野手。“センター試験”は狭き門だけに「どれだけ打てるかでしょうね。試合に出る以上は3割を打ちたい。打てないと出られないし、走れない」。6日からの都城自主トレでは走塁練習は行っていない。この日、公開されたメニューは打撃練習に最長の時間を割いた。

 打撃で意識するポイントも分かっている。昨年12月に渡米し、シアトルのドライブライン・ベースボールで動作解析をした。「手を回すより体を回して回転で打つ方がいいと聞いた」。徹底して引っ張り気味の強いライナーでパンチ力も増した印象。「ちょっとだけ増えてますかね」と増量にも成功。理想は74キロ近辺での開幕。残り1、2キロまで迫った。体の状態も順調だ。

 新選手会長にも就任し、今季からは主将が不在。より注目を浴びることも承知している。「しっかりしゃべって先頭で引っ張って優勝したい。先輩にこれまで引っ張ってもらったのでもっと先頭に立ってやっていきたい」。背番号23の責任感、意識が今季は違う。

 開幕戦でぶつかる3連覇中の王者には「若くていい投手ばかり。勝たないと優勝は見えてこない。今まで以上に挑戦者でいく」と対抗心をあらわにした。誰よりも先に「1番・中堅」で相手投手と対峙(たいじ)するのが理想かと問われた周東は「そうですね。僕もそう思います」と語った。実現に向けて、己を追い込んでいる。(井上 満夫)

 ○…「都城メンチPR大使」を務める周東が、報道陣らにメンチカツの乗ったビーフカレー、さつま汁などを振る舞った。昨春に“就任”し、2年目の周東大使は「本当においしいので食べてください」とPR。午前中には都城市の池田宜永市長が自主トレを訪れ、ノッカー役を務めた。元高校球児の池田市長は「外野ノックは飛ばせないし疲れました」と汗を拭っていた。

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