DeNA・三浦監督、違いの分かる男の黒×黒 球界おしゃれ番長、ほのかと対談で語った服、馬、今季…

2024年01月18日 05:00

野球

DeNA・三浦監督、違いの分かる男の黒×黒 球界おしゃれ番長、ほのかと対談で語った服、馬、今季…
ほのかの指導を受けポージングする三浦監督(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 22年11月にスタートしたファッション企画「NPB MEN’S CLUB」。今回は「特別編」で就任4年目で98年以来のリーグ優勝を狙うDeNAの三浦大輔監督(50)と当コーナーのファッションチェックでもおなじみのほのか(27)が登場だ。ダンディーなイメージの番長と横浜スタジアムで「可愛すぎるビールの売り子」だった過去もある人気モデルによる異色コラボ。ファッションだけでなく野球や馬への愛など内容は多岐にわたった。(取材・大木 穂高)
 ほのか(以下、ほ)「監督、初めまして、ほのかです。本日はファッションについて、いろいろと教えてください」

 三浦監督(以下、三)「初めまして。こちらこそよろしくね」

 ほ「早速ですが、本日のテーマは?」

 三「ズバリ、“犬の散歩”。本当にこんな感じ。年末年始の俺の日課だった。初詣もこの格好。リーゼントだけは違うけど」

 ほ「髪形はノーセットの時は、どんな感じですか?」

 三「サラサラ、ストレートですよ」

 ほ「そうなんですね。服装はちょっとイメージと違って、まさかのブラック系。着飾っていない感じがします」

 三「黒が好きなんでね。あとは白やグレーも。原色は落ち着かない感じがして…」

 ほ「でも、黒でもよく見ると生地感が違う。アウターはカルバン・クライン(※1)、インナーはノースフェイス(※2)。色合いも含めて」

 三「このアウターは即決で購入した。でも、同じ黒でも全部一緒の色でベタッとしたくない。“違うんだよ”と。その辺はちょっと考えている。同じ黒でもロンT(袖、丈が長いTシャツ)とかも違うヤツ。見た目は同じに見えても、違うね、と」

 ほ「生地感にも立体感をつくる。早速、格言が出ましたね。スニーカーも気になる」

 三「今日はプラダ(※3)」

 ほ「なかなか、見たことがないです」

 三「これね、実はヒモだけ替えた。黒だったけど、服装は黒が多いから白がいいかな、と。カスタムチェンジだね。車が好きだから、車と一緒!」

 ほ「あっ、さらに名言が…。スニーカーが監督にとって“第二の車”なんですね。プラダは好きなんですか?」

 三「そうだね。黒系が多いから。シルバーも格好いい。好きなカラーリングが多いかな」

 ほ「今日のように、デニムをはくことも多いですか?」

 三「今はデニムは多いね。(自宅から)球場に行くのも、デニムでTシャツ、トレーナーで」

 ほ「今日のブランドは?」

 三「これはリーバイスだね。デニムは詳しくないから“これがいい”と思ったら買う」

 ほ「サングラスも格好いいなあ、と思って。薄いグレーが素敵です」

 三「サングラスも好き。これはフォーナインズ(※4)というブランド。実は老眼鏡でもあるんだけど、あまり分からないようになっている」

 ほ「監督、よく見ると目の色素、薄いですよね」

 三「そうなんだよね。黒目が薄いでしょ?茶色っぽくて」

 ほ「外国人みたい…。お父さまとお母さまは、ご出身はどちらですか?」

 三「奈良と奈良です!(食い気味の即答に一同、爆笑)」

 ほ「監督は若い頃はどんなファッションだったんですか?」

 三「独身の頃は紫のスーツとか、普通に色は派手だった。理由は、周りと一緒が嫌だったから。スーツはダブル、靴下は赤とか、紫のローファーとか。もちろん髪形はリーゼント。デニムもツータックが入っているものとかね」

 ほ「うわー、見てみたいです。流行には乗っていたんですか?」

 三「乗らない、というか乗れない。元々、目立ちたかった。でも優勝した(98年)ぐらいから、プロレスラーの蝶野(正洋)さんと交流が始まって、蝶野さん(のファッション)が黒が基調(※5)で、“黒が格好いいなあ”と、なっていった」

 ほ「その時代、時代の感情が、洋服にも表れる感じですね」

 三「ブランドにこだわるより、最終的には自分が気に入っているかどうか。それが基本線。プラダが好みに合っているというのはある。それで気に入ると長い期間、着る。女房にも“また、これ着ているの?洗濯したばかりなのに”と言われる」

 ほ「ここまでお話を聞かせてもらって思ったことがあります。監督はいちずなんですね」

 三「え?いちず?」

 ほ「現役時代にFA宣言(※6)したときも横浜に残留されました。番長の人生、全部がいちず、真っすぐ!」

 三「そこにくるか!(笑い)」

 ほ「監督はJRA所属馬の馬主ですが、いつから競馬が好きになったんですか?」

 三「高校時代(の90年)にオグリキャップの引退レースをニュースで見て“こんなドラマがあるんだなぁ”と感動したのが最初。プロに入ると、先輩方が週末に競馬をされていて…」

 ほ「私は今、毎週末に番組MCで京都競馬場に行っています」

 三「本当?今(現役引退した所有馬の)リーゼントロックが京都競馬場で誘導馬をしているよ」

 ほ「本当ですか!ぜひ見ます。ご家族も競馬の趣味も持たれているんですよね。素晴らしいですね」

 三「娘も競馬記者だしね。家族で共通の話題でもないと、娘も俺と話なんてしてくれないよ(笑い)」

 ほ「私は2015年に横浜スタジアムでビールを売っていました。エキサイティングシート辺りで売っていました。監督が投げている時もありました」

 三「ぜひ、今度は練習を見にきてよ」

 ほ「はい!実は私、監督に縁があって、数年前、母がデパートに行ったら、偶然、監督に入り口の扉を開けてもらったことがあるんです」

 三「え?そ、そうなの?」

 ほ「実は…、私も監督のワンちゃんの散歩姿を偶然、目撃したことがあるんです。だから、今日は会えるのが楽しみでした」

 三「散歩の時は公園のベンチで小さい子供たちが遊んでいる姿を見て“可愛いなぁ“とか“俺もじじいになったなぁ”とか思ったりしている。結構、気づかれているんだね…」

 ほ「最後は野球について聞かせてください。(就任1年目の21年は最下位も)22年が2位で昨年が3位と、巻き返しています」

 三「選手が頑張ってくれている。でも、Aクラスに入ることが目標ではない。優勝に届かなかったのは事実。足りなかった部分を補いながら、選手たちと一丸で頑張っていきます」

 ほ「ちなみに、選手の方々もおしゃれですよね」

 三「とりあえず(選手と服装が)かぶらないようにしている。まねしていると思われたくないので(笑い)。でも、ウチは本当におしゃれな選手が多い。“ファッション雑誌から出てきた?”みたいな。ファンへのアピールにもなるし、また機会があれば、選手を取り上げてやってください」

 ※1 ラルフローレン、ダナ・キャランとともに米国3大ブランドと称され、1968年の創設以来、アパレルを中心にアクセサリー、アンダーウエアなど幅広く展開。シンプルで飽きのこない完成度の高いデザイン性から、40代以上の人気も高い。

 ※2 1966年に米サンフランシスコで設立された世界的アウトドアブランド。北半球の山岳地帯で最も過酷なルートとされる山の北側部分(north face)にちなんで命名。高い機能性と耐久性を備えた製品で、ジャケットなどが人気商品。

 ※3 イタリアのミラノ発祥の世界的ラグジュアリーブランド。上質な革製品が上流階級から評判となり、創業数年でイタリア王室ご用達に。設立は1975年で78年にミウッチャ・プラダが後継してから革新的なアイデアと斬新なデザインを発表し、不動のトップブランドとなった。

 ※4 1995年に誕生した純国産の眼鏡フレームブランド。「眼鏡は道具である」をコンセプトに、純金の品質表示「999.9」が名前の由来。所ジョージ、石橋貴明ら芸能人でも愛用者が多い。

 ※5 武藤敬司、橋本真也とともに「闘魂三銃士」として活躍し、1994年にヒール役に転向。「nWoジャパン」や「TEAM2000」で一大ムーブメントを起こした。この頃から黒を基調としたコスチュームに一新し「黒のカリスマ」とも呼ばれた。

 ※6 2008年のシーズンオフにFA権を行使。関西出身でもあり、阪神が好条件を提示して獲得に動いたが、同11月30日に「強いところを倒して優勝したい。横浜が好きだから」と“横浜愛”を貫き残留を表明。約30分間の会見では「ご迷惑をかけた」、「すみません」などの言葉を繰り返した。

 ≪伊藤、神里、入江、牧が登場≫これまでDeNAからは当企画に伊藤、神里、入江、牧の4選手が登場している。22年11月に登場したベテラン捕手の伊藤はモノトーンでまとめた秋のコーデを披露。チーム随一のイケメンである神里は23年1月にロングコートとダメージ系のデニムをはいて冬の装いを決めた。「春夏コレクション」となった同5月の入江は上下ともにネービーの春コーデ、同8月の牧は半袖&短パンの自然体コーデを決めた。

 ≪できる男は気配りも超一流≫対談開始予定時間の15分以上も前。用意された横浜市内のホテルの10階の一室に「お疲れさま~」と三浦監督が突然現れた。服装のテーマである「休日の犬の散歩」のように、ふらっと立ち寄った感じで。地下の駐車場から上がってくる指揮官をエレベーター前で出迎えるために部屋を出ようとしていた一同は面食らったが「まあ、今日は普段通りと聞いていたから。堅苦しさもなし」と場の雰囲気を和らげてくれた。

 今回の対談相手のほのかさんと初対面のあいさつを行った際の話題も近年、苦しむ「老眼」から。イメージとのギャップで相手の緊張を打ち消した。2人並んでの撮影時は「こうやると足が長く見えるの?」と照れながらも質問を連発。昨年12月25日に50歳の節目を迎えた番長の気配りのおかげで、異色の対談は大成功に終わった。(DeNA担当・大木 穂高)

 ◇三浦 大輔(みうら・だいすけ)1973年(昭48)12月25日生まれ、奈良県出身の50歳。高田商から91年ドラフト6位で大洋(現DeNA)に入団。98年は12勝を挙げ球団38年ぶり日本一に貢献。05年に最優秀防御率、最多奪三振。16年限りで現役引退。通算成績は535試合で172勝184敗、防御率3.60。19年にDeNAの1軍投手コーチに就任し、20年は2軍監督で21年から1軍監督。右投げ右打ち。

 ◇ほのか 1996年(平8)3月23日生まれ、神奈川県出身の27歳。横浜スタジアムでのアルバイトで年間最多となる2万4000杯を売るなど「可愛すぎるビールの売り子」として有名になり16年5月に芸能界入り。「CanCam」専属モデルとして活躍中。血液型O。

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