ドジャース・大谷 得点圏21打席ぶり安打!真美子夫人&デコピンの前で勝負強さよみがえる

2024年04月21日 01:30

野球

ドジャース・大谷 得点圏21打席ぶり安打!真美子夫人&デコピンの前で勝負強さよみがえる
<ドジャース・メッツ>4回、二盗を決めるも、マクニール(左)に頭をタッチされ痛がる大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が19日(日本時間20日)、メッツ戦の5回に得点圏に走者を置いた場面では21打席ぶりの安打となる右前適時打を放った。4回には今季5盗塁目の二盗を決めて得点を演出した。日本選手最多となるメジャー通算176号は出ず、チームも敗れたが、真美子夫人(27)、愛犬デコピンが見守る中、「走打」でいよいよ大谷らしさが出てきた。 
 ドジャースタジアム名物のオルガン奏者が「ゴジラ」のテーマを3度も演奏し、球場のボルテージは最高潮に達した。1―4の5回2死一、二塁。大谷は左腕マナイアのスイーパーを一閃(いっせん)。打球速度107・8マイル(約173キロ)の打球が右前で弾み、二塁走者が生還した。

 長いトンネルを抜けた。韓国ソウルでの3月20日の開幕パドレス戦以来、30日、21試合、21打席ぶりに得点圏に走者を置いた場面での安打だった。前日までリーグワースト3位の得点圏打率・053に沈んでいたが、同・100に上昇。「ゴジラ」こと松井秀喜(ヤンキースなど)を抜く日本選手最多176号本塁打は6試合連続で出なかったが、昨季得点圏打率・317の本来の勝負強さがようやくよみがえった。

 足でも魅せた。0―4の4回に四球で出ると今季5盗塁目の二盗を決め、T・ヘルナンデスの右前打で生還した。「翔平は積極的に走っている。あの盗塁がなかったら得点はなかった」と現役時代に通算243盗塁を誇るデーブ・ロバーツ監督。得点圏で3度の凡退となった16日には苦言を呈したこともあったが、打って、走っての孤軍奮闘を「彼は何かを起こし、チームにエネルギーを与えようとしている。素晴らしい。良い野球をしている」と手放しで褒めた。

 この走塁こそ、キャンプから重点的に取り組んできたテーマの一つだ。クレイトン・マッカロー一塁コーチは「翔平はできるだけ速く加速するためにどんな構えにすればいいか考えている」と解説。さらに右足を一足分後ろに下げたオープンスタンスでリードを取っており「より効率的に、直線的に二塁に向かって走れる」(同コーチ)。直近6試合で4盗塁目で年間36盗塁ペース、打っては年間235安打ペース。「投打」ではなく「走打」で活躍が光った。

 5試合連続安打で、18試合連続出塁。今季32安打は両リーグ最多を維持し、打率・356はリーグ4位に浮上した。ボール球を捉えて175号本塁打を放った12日に「基本的にはボール球は見逃すのが鉄則」と気を引き締めていた。本来の勝負強さも取り戻し、全開で飛び立つ時は近い。(柳原 直之)

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