ソフトバンク首位快走の立役者・柳田 月間MVPに小久保監督も最敬礼「状況に応じたバッティングできる」

2024年05月11日 05:00

野球

ソフトバンク首位快走の立役者・柳田 月間MVPに小久保監督も最敬礼「状況に応じたバッティングできる」
打撃練習するソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が10日、3、4月度のパ・リーグ野手部門の月間MVP賞を受賞した。21年9月以来9度目の受賞で喜びを語った。投高打低の傾向が強まる中、投手の進化にしっかり対応。状況に応じた打撃は小久保監督も最敬礼するところだ。4年ぶりのV奪回に向け、首位を快走するチームをバットで引っ張っていく。
 鷹の主砲が自身9度目となる栄誉を手にした。3、4月は26試合に出場して打率・323、3本塁打、22打点をマーク。打率、出塁率・462、安打30、四球23はリーグトップの数字を残した。

 「チームがいい状態で勝ちを積み重ねているのが一番うれしい。前にいる佑京(周東)も健太(今宮)もチャンスで回してくれたし、自分が塁に出た時は後ろの打者が還してくれた。凄くいい打線になってると思うので、これからも継続できたらと思います」

 ここ一番での快打も目立った。4月29日の西武戦ではチームを3戦連続のサヨナラ勝ちに導く逆転3ランを放った。

 今年10月に36歳を迎える。投高打低の傾向が顕著となっている中で、リーグを代表する打者として打ちまくっている。9日時点でパ・リーグは4球団がチーム防御率2点台。百戦錬磨の柳田も投手の進化を感じており、日々豊富な引き出しで対応している。

 「投手も年々、球も速くなっている。どの球種も凄くなっている。それにアジャストできるようにやってます。(アプローチは)いろいろあるんですけど。今は甘い球は全部打つという気持ちですかね」

 小久保監督も「そもそもの能力が高いですけど、状況に応じたバッティングができますよね」と頼もしさを感じている。今季は3番を打ち、後ろには山川、近藤が控えている。自慢のフルスイングは健在ながら、ここぞの場面では軽打でつないだり、走者を還すなどしている。指揮官は「長打がいらないところではむちゃ振りせずにバットに当てようとしたり、走者がいない時はガンガン振りにいこうとするみたいなメリハリがある。自分の打ちたいように打たない。それは打線として中心選手であっても必須」と語り、「相手の投手がこうであれば最低これくらいはしようという打席の工夫というか、変化というか。今年は特にそれができている気がする」と最敬礼した。

 11日のオリックス戦はキャンプ地・宮崎で行われる。「勝ちを見せられるようにしたい」と気合を込めたギータ。独走態勢を整えつつあるチームを引っ張っていく。(木下 大一)

 【柳田に聞く】

 ――3年ぶり9回目の受賞。
 「頑張ってきてるなと思います」

 ――四球もリーグトップ23個と多かった。
 「その時、その時で感覚は違う。数字自体はたまたまだと思いますけど、チームには貢献できたかなと思います」

 ――去年のこの時期よりも、打点が多いのも目立つ。
 「前のランナーがたくさんチャンスをつくってくれたのでそのおかげです」

 ――今年の打線をどう見ているか。
 「やっぱり何とか投手のためにという気持ちが出ていると思うので。チーム全体でいい雰囲気でできているのかなと思います」

 ――今季は守備の貢献度も大きい
 「あまり分からないですけど。毎日、井出(外野守備走塁)コーチがノックを打ってくれている。そのおかげでしっかりとした動きができていると思います」

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